クルマ漬けの毎日から

2022.12.30

クロプリー編集長が取材を通して見た2022年を、写真とともに振り返ります。前編では、1月から6月までをお届けします。

取材を通して見た「2022年」前編【クロプリー編集長コラム】

もくじ

2022年を振り返って
2月 モーガン・スーパー3
5月 ポルシェ・タイカンGTSスポーツツーリスモ
6月 アストン マーティン・ブルドッグ

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

2022年を振り返って

時の経過が早いことを話題にしようとは思わないが、春が訪れ、新しいドライビングシーズンが始まろうとしていたのは、ついこの間のことだった。

だが、1年の終わりが近づいたいま、気がつけばクルマの季節も終わってしまった。いつもは混雑していた道路も、いまは妙に静まり返っていたりする。とはいえ、クリスマスから年末にかけてのこの時期、道路が空いているタイミングを見極めるのは、なかなか難しいことではあるが。

2022年初頭は、新型コロナの感染拡大の影響を受け、イギリスでは新型車の発表会や試乗会はあまり開催されなかった。

2022年、クロプリー編集長が試乗したクルマのベストカー最有力候補が明らかに。

そのため今年は、自動車関連のイベントは例年よりも遅い時期から始まり、またその開催期間も短くなった。

そのことは、これからご覧いただく12か月のサマリーからもおわかりいただけるだろう。とはいえ残念ながら、このサマリーで2022年のすべてを振り返ることはとてもできていない。

2023年 どのような年に?

2022年には、素晴らしいクルマが数多く誕生した。そして2023年には、さらにたくさん登場する。

来年も、AUTOCARは未来に着目していきたいと考えている。国際的なモーターショーの開催は減少し、また自動車市場には逆風が吹くことが予想される。

今年2月に行なわれた「モーガン・スーパー3」の発表会。

だが、自動車メーカーはただひたすら前進することを好む。したがって、ニュースはいくつも発表されるだろう。AUTOCARはこれまでと同様に、新しい年も読者の皆様に最新情報をお届けしていきたい。

1月 ゴードン・マレーのT33

クルマの向こうの側に写っている人は、ゴードン・マレーの右腕、ケビン・リチャーズ。V12を搭載したマレーの素晴らしい新型車「T33」のプロトタイプを披露しようと準備している。

新年のスタートにふさわしい、魅力的なクルマの誕生だ。傑作のファンカー「T50」の兄弟モデルで、さらに実用的なこの新型は大きな話題を呼んだ。

とりわけ、わずか1000kg強の車重は注目を集めた。というのも、今年デビューした他のスーパーカーの車重はほとんどどれも、T33の2倍だったから。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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