クルマ漬けの毎日から

2023.02.09

クロプリー編集長は2021年にアルピーヌA110を購入。ルノーCEOのルカ・デメオの新春のコメントを聞いて、愛車A110の将来を考えました。手放すのか、持ち続けるのか、どちらでしょうか?

私の愛車「アルピーヌA110」の将来は?【クロプリー編集長コラム】

もくじ

アルピーヌ 野心的な販売目標
愛車A110 この先どうなる?

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

アルピーヌ 野心的な販売目標

ルノーCEOのルカ・デメオは、かつて私にこう話したことがある。

「ある朝、シャワーを浴びていた時に、ルノーに大革命を起こす計画を思いついたのです」と。

それから数年後のこの年明けに、ルカ・デメオの新たな発言を聞いた時、彼はとても有意義なクリスマス休暇を過ごしたにちがいないと、私は思った。

デメオによれば、スポーツブランドのアルピーヌの販売は、2030年までに年間15万台を目標とする(現在A110の年間販売台数は約2500台)。また、アルピーヌでは5~6モデルを販売し、そのすべてがEVになるという。

愛車A110 この先どうなる?

この発言を聞いた時、現行アルピーヌA110のオーナーとして、この大胆な計画が私のクルマにどのような影響をおよぼすのだろうかと、あれこれ考えた。

だが結局のところ、A110を持ち続けて損はないと、いまは考えている。

というのも、A110は楽しく快適なクルマで、私も妻も自分たちにとても合っていると思っているからだ。それにAUTOCARの同僚たちも、A110を高く評価している。

クロプリー編集長のA110

ということは、A110はこれから先も、マーケットで人気を維持していくだろう。また販売曲線から判断すると、A110は今後もレアなクルマであり続けると予想する。

さらにA110は、所有しやすいクルマでもある(保険料もアフターサービスも手頃な料金)。燃費は40mpg(約14.2km/L)ほどで、とくにガソリン代が高い時期には好燃費なクルマだと感じる。

お気づきかもしれないが、これまで私は、手元に置いておくべきクルマを手放してしまったことが何度もある。だが、アルピーヌA110は、所有し続けたいと考えている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。

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