クルマ漬けの毎日から

2023.03.04

トヨタのバーナストン工場(イギリス中部ダービシャー州)を初訪問。カローラの製造ラインを見学し、その職人技に感動しました。

トヨタの英国バーナストン工場を訪問【クロプリー編集長コラム】

もくじ

わくわく! 工場見学
トヨタの「道場」

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

わくわく! 工場見学

自動車工場は、私をわくわくさせる。

今日、トヨタのバーナストン工場(イギリス中部ダービシャー州)を初訪問した。この工場のように、大規模で素晴らしい工場を見学するととくに、そこで生産されたクルマを所有したいという気持ちになるから驚きだ。

巨大なバーナストン工場。1992年に操業開始。

カローラの製造ラインの見学と、最近改良されたこのクルマのテストドライブを行なうために、私たち編集部(英国版)はバーナストンを訪ね、非常に興味深い1日を過ごした。

トヨタの「道場」

取材を終える少し前に、トヨタ道場(トレーニングセンターのこと)で指導する、アッセンブリーの専門家に話を聞くことができた。ここで、新入社員はアッセンブリーラインで必要なスキルを学ぶ。

そのトレーニングでは、不可能と思われるようなことを実践している。

バーナストン工場で製造された最新のトヨタ・カローラ1.8ハイブリッド(英国仕様)にも試乗。

たとえば、小さなセルフタッピングねじを片手でちょうど5個(4個でも6個でもなく)手に取った直後に、そのねじを数秒毎に1つ1つセットして、電動スパナで次々と作業を完了させていく。

そんな正確で効率性の高い職人技を想像してみてほしい。 現代の製造ラインで働くスタッフたちを尊敬する気持ちは、高まるばかりだ。

バーナストン工場の製造ライン

何年か前に、ランドローバーの工場を取材した時にも同じようなことがあった。

その時、私は真新しいステアリングホイールの取り付けをやらせてもらったが、想像以上に複雑な作業だった。思い出すと、いまでも額に汗が出てくる……。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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