Juju(野田樹潤)ブログ

2023.06.01

【Juju(野田樹潤)ブログ】第85話:ドレクセラーカップ/ジノックスF2000トロフィー・ラウンド3 絶好調! でもトップに届かず

手負いのマシンでトップを猛チャージ!

翌21日の第2レースもまた2番手からのスタート。でも今度はスタートダッシュに成功。ポールスタートのベンジャミン選手は1コーナーでしっかりインを閉めてきたのでオーバーテイクできませんでした。

ところがここで1コーナーをオーバーランしたペレグリーニ選手がわたしの前に割り込んできたのです。当然順位を譲ってくれると思ったら彼は3コーナーでブロックラインをとってきました。ターンインでさらに寄せられたのでわたしはイン側の芝生まで避けましたが、わたしの左前輪と接触。彼のクルマはあっけなくひっくり返り、前日と同じように1周目でセーフティカーとなってしまったのでした。

わたしのマシンは左前輪のトーが変わってしまいましたが、とりあえず走れそうなのでそのまま3位でレース続行。残り15分でレース再開となりました。

2位のガリ選手をパスし、ベンジャミン選手までは2秒ちょっとの差。残り11分ほどをプッシュして走るのみ。

ファステストラップを出して追い合上げましたが、狂った左前輪のトーの影響か、少しずつアンダーステアが強くなっていき、最後は少しだけダートにはみ出した瞬間にスピンアウトして、サンドトラップにつかまってしまいました。レッドブルリンクの週末は2位とDNFで終わってしまったのでした。

ドレクセラーカップ/ジノックスF2000トロフィー・ラウンド3も応援いただきありがとうございました! 写真:ドレクセラーカップ

さあ次回のレポートは、初めて走るベルギー、スパ・フランコルシャンです。

監督には「スパはそう簡単にマスターできないから経験を積むつもりで行こう」と言われています。

でもレースなので「精一杯」という気持ちは忘れずにしっかり経験を積もうと思ってます。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
 
 

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