Juju(野田樹潤)ブログ

2023.07.27

【Juju(野田樹潤)ブログ】第90話:一瞬のチャンスを見逃さない! まさかこんなに早く表彰台の真ん中に

今は自分を褒めてあげたい気持ち!

翌日の日曜日はレース2と3がおこなわれました。レース2のわたしのグリッドは6番手。レース2はレース1よりさらにバトルが激しい感じでした。わたしはレース3のことを考えマシンを壊してはいけないと自分に言い聞かせ、冷静に走りました。

でもいくつかチャンスがあり一時は3位まで上がりましたが、すぐに6番手にダウン。でも最終的には2台を抜いて4位を獲得することができました。

レース3は2番手スタート。今後のことも考え大きくセッティングを変えて走ってみました。「勝ったからと言って守りに入るのではなく、常に挑戦し続けよう!」ということ。たとえ失敗しても何かしら得るものがあるはずです。

でも2位の車両に追いついたころからタイヤの摩耗が急激に進み、終盤は引き離されてしまい3位。でもルーキーカップでは再びトップを取ることができました。

ルーキーカップでは再びトップを取ることができました。 写真:NODAレーシング

優勝、4位、3位という結果は自分でも信じられないほど素晴らしいものでした。レース1の優勝はEFOの前身であるスペインF3選手権を含む25年間の歴史の中でも唯一の女性による優勝とのこと。また国際レベルのF3レースにおける女性の優勝は史上初だとも聞きました。

わたしは今回の勝利に満足することなく、もっと上を目指そうと心に決めていますが、この瞬間は自分を褒めてあげてもいいのかなと思いました。

苦しい時でもわたしをずっと支えてくれているスポンサーさんやファンの皆さんに少しでも恩返しになればよいのですが。 写真:NODAレーシング

そして苦しい時でもわたしをずっと支えてくれているスポンサーさんやファンの皆さんに少しでも恩返しになればよいのですが。

引き続き応援をよろしくお願いします。 写真:NODAレーシング

7月30日、わたしはドイツ・ホッケンハイムでドレクセラーカップの第6ラウンドに挑みます。引き続き応援をよろしくお願いします。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
 
 

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