クルマ漬けの毎日から

2023.11.19

ロールス・ロイス・モーター・カーズは、14年間CEOを務めてきたトルステン・ミュラー・エトヴァシュ氏が11月30日付で退任すると発表しました。

ロールス・ロイスCEO、T. ミュラー・エトヴァシュ氏に拍手【クロプリー編集長コラム】

もくじ

偉大なリーダー
販売台数 大幅増加

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

偉大なリーダー

自動車ビジネスは偉大なリーダーのもとで大きな成功を収める。これは私が長年信じているセオリーのひとつ。

10月初旬、この14年間ロールス・ロイス・モーター・カーズのCEOを務めてきたトルステン・ミュラー・エトヴァシュ氏が11月30日付で退任すると発表された。

左から順にスペクター(2ドア・クーペのEV)、ゴースト(サルーン)、ファントム(サルーン)、カリナン(SUV)。

ひときわ優れたCEOであり続けたエトヴァシュ氏は、このセオリーが正しいと証明してくれた。

販売台数 大幅増加

ミュラー・エトヴァシュ氏の監督下で、ロールス・ロイスは素晴らしいモデルを次々と投入し、2009年には約1000台であった年間販売台数を、2022年には約6000台へと増加させた。

また、彼の在任中にビスポークのビジネス手法が構築されたことで、ロールス・ロイスはラグジュアリー・ブランドとして、おそらくかつてないほど高級化している。

2023年、トルステン・ミュラー・エトヴァシュCEOの指揮のもと、ロールス・ロイス初の純粋EV「スペクター」が導入された。

トルステン・ミュラー・エトヴァシュ氏の偉大な功績に、われわれAUTOCARは心より大きな拍手を送りたい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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