クルマ漬けの毎日から

2023.12.31

スティーブ・クロプリー(AUTOCAR英国版編集長)が取材を通して見た2023年を、写真とともに振り返ります。後編では、7月から12月までをお届けします。

取材を通して見た「2023年」後編【クロプリー編集長コラム】

もくじ

7月 リバーシンプル社の燃料電池車 「ラーサ」
8月 マッキナ・トライアンフTR25コンセプト
10月 ポッドキャスト1周年
12月 本年もありがとうございました

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

7月 リバーシンプル社の燃料電池車 「ラーサ」

リバーシンプル社のトップ、ヒューゴ・スパワーズに誘われ、燃料電池式車の「ラーサ」と呼ばれるシティーカーを運転。

ラーサには4個のインホイールモーターが装着されている。この日の私たちの目的は、この3台のゼロエミッションカーを、夏真っ盛りのロンドンからブライトンまで走らせること。シンプルで楽しい任務だった。

ブライトンに到着後、シーサイドに停めた3台のラーサはとてもカラフルで、周辺に駐車していたクルマのなかでおそらくもっとも環境に優しいクルマだったであろう。

8月 アリエル・ハイパーカー

アリエル・モーター(イングランド南西部サマセット州)を訪問。出力1196ps、0-161km/h加速4.0秒という驚きのEV「アリエル・ハイパーカー」のプロトタイプのハンドルを握る機会をいただいき、公道で試乗した。

ハイパーカーには、信じられないほどのパフォーマンスが確かに存在したが、それはある意味予測していた。しかし、このクルマが素晴らしいステアリングと、柔軟で快適な乗り心地を備えているとは、予想していなかった。

快適な乗り心地はハイパフォーマンスなこのクルマのイメージとは異なるが、完璧にコントロールできていた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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