クルマ漬けの毎日から

2024.01.24

ベントレー・コンチネンタルGT V8を800km試乗。このくらいまとまった距離を運転すると、このラグジュアリーカーの素晴らしさをあらゆる点で実感できます。

ベントレー・コンチネンタルGTで800kmの旅【クロプリー編集長コラム】

もくじ

特別な存在感
長時間の試乗でわかる 奥深さ

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

特別な存在感

よくあることが起きた。しばらくの間、廉価なクルマや実用的なピックアップの良さを書くことに専念しようと思った矢先に、ベントレー(または同様の高級メーカー)から試乗車が届いて、最高の性能、乗り心地、洗練性を実感するのだ。

今回届いたクルマは、実に美しいコンチネンタルGT V8。数日間、私と妻はこのベントレーで約800kmの素晴らしい旅をした。

こういうクルマに乗っていると、ホテルのスタッフは駐車場ではなく、正面玄関前のスペースにクルマを停めさせてくれることがある。私は厚かましくも、コンチネンタルGTのそういう特別な存在感も楽しませてもらった。

長時間の試乗でわかる 奥深さ

コンチネンタルGTはわずかな距離を運転しただけでも、感動できるクルマ。だが、このクルマを深掘りして、どのような運転状況でも洗練された動きをするようにベントレーの専門家たちが手を尽くしていると理解するには、実のところ時間が必要だ。

私のお気に入りのドライビングスポットは、見通しが良く、ややタイトで、かつ外側の路面が荒れているコーナー。ここを高速で走るのだ。

普通のクルマでこういうコーナーを走行していると、ロールしてコーナー外側のホイールのサスペンションストロークを使い尽くしてしまい、乗り心地はほとんど期待できない。

だが、エアスプリング付きのベントレーに乗っていると、快適な乗り心地のまま高速のコーナリングを楽しめる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。

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