クルマ漬けの毎日から

2024.01.31

クラシック・レンジローバーが欲しい!【クロプリー編集長コラム】

数日後:友人の80年代のレンジローバー

数日後、私が訪ねたのはコベントリーではなく、コッツウォルズで農場を経営している友人だった。ふと気がつくと、彼にクラシックレンジローバーへの想いを話していた。

友人は古いクルマを何台も持っており、雨漏りの心配がなく、床にはコンクリートが敷かれたドライな大きな納屋に保管している。「一緒に来て」と言われて、私たちは薄暗い納屋の中を歩き始めた。

干し草の束、数台のトラクター、この30年間に製造された数十台のクルマの前を通り過ぎ、よく使い込まれたレンジローバーの前に着いた。1980年代の4ドアモデルだ。友人は、乗りたい気分になった時にこのレンジを運転しているという。

よみがえる 懐かしい感覚

レンジローバーのエンジンはすぐにかかり、友人は農場内の荒れたコンクリートの道の上でこのクルマを数分間軽快に走らせた。それから助手席に座っていた私と席を交代し、今度は私が運転。

よくボディがロールすること、ワイドゲートの独特なシフトチェンジ、アクセルのオンとオフの間にトランスミッションから大きなガタを感じること、また直線を走っている時にステアリングのセンターがわずかに乏しい、といった懐かしい感覚が次々と再現された。

友人は私に「少しこのクルマの現実に接してもらいたかったのだよ」と言った。だが、レンジローバーへの私の熱い想いは変わらない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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