クルマ漬けの毎日から

2024.02.14

数週間前にイベントで展示されていた、状態の良い1973年製のクラシック・レンジローバー。購入を検討していましたが、見送ることにしました。

クラシック・レンジローバーの購入、見送りました【クロプリー編集長コラム】

もくじ

所有できると考えたが……
買わないと決めた理由

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

所有できると考えたが……

「決意」とは決して長くは続かないものではないだろうか? 買うかもしれないが、おそらく買わないクルマのことをこのコラムに書くのはもうやめようと、私はつい先日決意したばかり。だが、いまから例外的にまたその話をしようとしている。

というのも、最近話題にした、かつて南アフリカで使われていた極めてレアなレンジローバー(1973年製の2ドア)には、多くの自動車ファンから関心が寄せられているからだ。

最近一目惚れし、購入を検討していた1973年製のレンジローバー。

私はこのクラシック・レンジの購入を検討し、その乗り心地を知る必要があったので、試乗もさせてもらった。そして一時は、所有できるのではないかとさえ考えた。

買わないと決めた理由

ジャガー・ランドローバー・クラシック(JLRのクラシックカー部門)が値付けした約1020万円というプライスタグには、高額ではあるが納得できる。とはいえ、私の予算を超えていた。だが、このレンジローバーを見送ろうと決めた最大の理由は、貴重なクラシックカーだから。

私にはこの特別なレンジを保管する適切なガレージがない。それに良い状態を維持するために保守管理に励むことも、残念ながらできないだろう。

いまは、このクラシック・レンジローバーに最高にふさわしい住処がみつかることを切に願っている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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