クルマ漬けの毎日から

2024.03.06

マクラーレン社で新型アルトゥーラ・スパイダーの取材【クロプリー編集長コラム】

アルトゥーラの新型と改良

この日、同僚のジョナサン・ブライスとともにマクラーレンを訪問した目的は、新型アルトゥーラ・スパイダーの取材だった。スパイダーが登場したことで、既存のクーペモデルにもアップデートが施される。私たちはチーフエンジニアのアンディ・ビールに90分間取材し、その詳細を知ることができた。

なかでもチーフエンジニアが熱心に語ったのは、アルトゥーラに「寛容さ」を加えることだった。つまり、今回のアップデートにより、プロのドライバーと同様に、一般ドライバーもこのスポーツカーの運転の楽しみを享受できる幅が広がるのだ。

アルトゥーラは低速走行でも高速走行でも、より快適なクルマになる。また必要に応じて静かに走行できる一方で、ドライバーが望む時には刺激的で良い音が聞こえてくるのだ。

それこそが、現代のスーパーカーメーカーに期待されていることだと私は思う。マクラーレン・アルトゥーラは、かつてのランボルギーニ・カウンタックよりも5倍はラクに運転できる。それでいて、カウンタックよりも運転を楽しめるシチュエーションも多いのだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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