Juju(野田樹潤)ブログ

2024.03.13

【Juju(野田樹潤)ブログ】第102話:ついにシーズンスタート。世界で2番目に速いマシーンで日本で初めての公式レースを戦いました!

初タイヤ交換で苦戦。でも同一周回で完走!

レース中、最も苦労したのはピットアウト後の冷えたタイヤでした。もうホントーにグリップしないなんてもんじゃないんです! 一時は前を走っている経験豊富な笹原右京選手や大湯都史樹選手に徐々に追いついているタイミングもあったのですが、アウトラップをかなり慎重にいったため、また少し離されてしまったのでした。レース中のピットインも初めてなら、コールドタイヤでいきなり全開で攻めることも初めてだったので、これはしょうがない。いい経験になりました。

そして31周、1時間弱のレースを無事フィニッシュ。すぐに無線からは「いいレースだった!」とピットからの大きな声が聞こえてきました。スタンドのお客さんが大きく手を振り、拍手をしてくれているのもわかって嬉しさがこみ上げてきました。

コース上にマシーンをとめ、ピットに戻るとTGMグランプリの池田和広チーム代表も「100点満点!」と声をかけてくれました。それからもパドックに集まってくれたスポンサーさんや友人、ファンの方たちから「いいレースだったね!」と声をかけられ、日本でレースをするとこんなに多くの人に祝福されるんだ、ということもこれまで海外で活動してきた私にとっては新鮮でした。

スーパーフォーミュラの第2戦は大分県のオートポリスで5月18‐19日に開催されます。ここも昔軽く走った程度の未知のサーキットなので、鈴鹿以上に難しい挑戦になるかもしれませんが、精いっぱい頑張りますよ。その前に私は4月にヨーロッパでBOSSグランプリに出場する予定なので、次回のレポートはそのレースが終わってからということになると思います。それではまた!

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
  • 撮影

    遠藤樹弥

    Tatsuya Endoh

    1996年兵庫県に生まれる。小学生の頃からカメラ好きの父親に連れられサーキットに通い始め、モータースポーツの迫力の虜になる。時が経ち、エンジニアを目指し某自動車専門学校に入学するも、かつて味わったレース撮影の面白さを忘れられず。夢への情熱が再燃し、大阪で写真の専門学校に通う。卒業後、晴れてモータースポーツフォトグラファーとして、国内外を問わず飛び回る日々を送る。日本レース写真家協会(JRPA)会員、ソニー・イメージング・プロ・サポート会員。
 
 

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