クルマ漬けの毎日から

2024.04.18

50年前、初代フォルクスワーゲン・ゴルフの製造がスタートしました。フォルクスワーゲンの水冷時代幕開けの象徴となった初代ゴルフ。今も魅力的です。

フォルクスワーゲン・ゴルフ50周年! 初代は今も魅力的 【クロプリー編集長コラム】

もくじ

50年前 空冷から水冷へ
初代ゴルフ 外観からにじみ出る長所

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

50年前 空冷から水冷へ

ホットハッチの代名詞となったゴルフGTI。初代ゴルフのデビューから2年後にラインナップに加わった。

自動車メディアの仕事をしていると、クルマの節目となる記念の年を取り上げることがよくあるが、フォルクスワーゲン・ゴルフが50周年を迎えたことには、大きな意味を感じている(1974年3月29日に製造開始)

ゴルフはこの世に誕生し、世界を変えた。私がこの仕事に就いたのはちょうど1974年だったので、空冷のフォルクスワーゲンが終焉を迎えることが大きな話題になっていたのをよく覚えている(実際には、横置きエンジン/前輪駆動のパサートがすでに登場していたのだが)

初代ゴルフ 外観からにじみ出る長所

初代ゴルフの最高に素晴らしい点は、外観の見え方にある。シンプルで美しいラインとプロポーション、軽快感といった長所は、その外観を見れば十分に理解でき、それ以上の説明は必要なかったのだ。

最近では、大金をつぎ込んでクラシック・ミニを買う人たちがいる。だが、その手の古いクルマのなかで私が手に入れたいのは、小排気量エンジンで3ドア、スチールホイールを履いた、オリジナルのままのごく普通のゴルフだと気がついた。

なぜなら初代ゴルフは今でも、じつに良い走りをする素晴らしいクルマだと確信しているから。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。

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