Juju(野田樹潤)ブログ

2024.05.29

【Juju(野田樹潤)ブログ】第104話:「もっといいレースができたはず」スーパーフォーミュラ第2戦が終わりました。

マシンのバランスに苦しんだ決勝レース

決勝前のピットウォークではたくさんのファンの皆さんが駆けつけてくれて、レースに向け勇気をもらえました。チームの士気は高いままだし、あとは全力で戦うのみです。

スタートはうまく決まり1台を抜いて1コーナーへ。しかしそこで前のマシンに詰まり逆に数台に抜かれてしまい、そこから追い上げるレースがはじまりました。

前のマシンについていきたいのですが、ジリジリと離されていく展開。マシンのバランスを詰めることができなかった影響は大きく、我慢のレースとなってしまいました。

それでも中盤にはラップタイムも上がり、上位陣と遜色のない周もあったのですが、辛かったのはレース終盤でした。ピットインでタイヤ交換をしてコースに復帰するとちょうどトップ集団が後ろから迫っているタイミング。

本当ならクリーンエアでプッシュする予定だったのですが、ラインを譲りながらの走行でリズムが乱れてしまいました。

結果は20位でフィニッシュ。ベストを尽くすというところまではいかなかったかもしれませんが、今回も色々と勉強することができました。

また大勢のファンの方たちやスポンサーの皆さんと触れ合い、気持ちをひとつにしてレースに挑めるのも日本で走る素晴らしい部分なのだとあらためて感じました。

オートポリスのレースが終わってすぐ、私はドイツに向かっています。ニュルブルクリンクサーキットでBOSS GPの第2ラウンドに挑むのです。

SFのレースに活かせる経験をしっかりと積もうと思っています。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
  • 撮影

    遠藤樹弥

    Tatsuya Endoh

    1996年兵庫県に生まれる。小学生の頃からカメラ好きの父親に連れられサーキットに通い始め、モータースポーツの迫力の虜になる。時が経ち、エンジニアを目指し某自動車専門学校に入学するも、かつて味わったレース撮影の面白さを忘れられず。夢への情熱が再燃し、大阪で写真の専門学校に通う。卒業後、晴れてモータースポーツフォトグラファーとして、国内外を問わず飛び回る日々を送る。日本レース写真家協会(JRPA)会員、ソニー・イメージング・プロ・サポート会員。
 
 

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