クルマ漬けの毎日から
2024.06.05
パンデミックが始まってまもない2020年4月、偉大なレーシングドライバーのスターリング・モスが亡くなりました(享年90歳)。今年5月、彼を追悼する礼拝がロンドンのウェストミンスター寺院で行なわれました。
偉大なレーシングドライバー、スターリング・モスの追悼式【クロプリー編集長コラム】
もくじ
2000人参列 ジャッキー・スチュワートも
2000人の人たちとともに、私は荘厳なウェストミンスター寺院の中にいた。故スターリング・モスの素晴らしい人生を振り返り、追悼する礼拝がロンドンのウェストミンスター寺院で行なわれたのだ。
スターリング・モスはおそらく世界一よく知られたレーシングドライバーであり、また間違いなく最高に素晴らしいレーシングドライバーの1人。
AUTOCARの元取締役でジャーナリストのサイモン・テイラーは、友人だったモスのことを雄弁に語った。また元レーシングドライバーのジャッキー・スチュワートも、いつもの彼らしく手元の原稿なしで、モスが初めて彼のことを友人と呼んだ時の嬉しい思い出を語った。
ウェストミンスター寺院の司祭は熱狂的なクルマ好きというわけではないが、彼の父が愛読していたモータースポーツ雑誌(モスがその表紙)の思い出話をし、モスのことを「高徳で誠実な人だった」と語った。彼の友人もみな、スターリング・モスはまさにそういう人だったと記憶している。
モスの息子、エリオットに会えたことは嬉しい出来事だった。式典後、エリオットは素晴らしい追悼式になったことをとても喜んでいた。彼は父スターリングの有名なハーバート・ジョンソン製のヘルメットをかぶり、父親譲りの笑顔を見せていた。