Juju(野田樹潤)ブログ

2024.06.19

【Juju(野田樹潤)ブログ】第105話:今年の初勝利はオーストリア、レース2を掌握

速さは証明できたけど、残念な結果に

レース1はスタートに成功し、後続との距離を考えながらクラストップを走っていました。

ところがこの日はちょっとしたスピン車輛がいてもセーフティカーが入り合計3回にもなる不思議な展開で、そのたびに2位との差がなくなり再スタートを強いられました。それでもチェッカーまでちゃんとレースをコントロールしてフィニッシュすることができました。

ちゃんとレースをコントロールしてフィニッシュすることができました。

チームも前回、マシーントラブルが発生したり追突されてしまったりと忙しなかったので、今回の結果を全員がとても喜んでくれました。特に担当メカニックは抱きしめてくれるほど大喜び。

ところが表彰台に行こうとすると、優勝は「あなたじゃないよ!」って言われてしまいました。他のドライバーも「何で?どうして?」という感じだったのですが、なんとローリングスタート時に私が隊列を乱したということでドライブスルーペナルティ。ところがレース後にしか通達されずに30秒加算のペナルティとなりました。。

ブロックや幅寄せなどした訳ではなかったし、チームは猛烈に抗議をしてくれたけど、正式にプロテストを受け付けることなく却下。私はもう、怒る事も馬鹿馬鹿しいので笑う事にしました。

完璧に完璧を重ねないと勝たせてもらえないことはわかっているつもりです。

これまでもこう言う不可解なペナルティにはたくさん遭遇しているし、完璧に完璧を重ねないと勝たせてもらえないことはわかっているつもりです。

担当エンジニアは「こんな判定で明日のレースに出場する意味なんてない!」と憤っていましたが、私たちがヨーロッパまで何の意味をもって来ているのか考えたら、簡単には引き下がれません。しっかり走りますよ!

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」

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