クルマ漬けの毎日から

2024.07.03

クロプリー編集長の息子の愛車は、韓国ヒョンデの小型車「i10」です。14年間乗り続けているi10の買い替えが近づいています。

息子の愛車、総走行距離22万kmの「ヒョンデi10」【クロプリー編集長コラム】

もくじ

次回の車検通るか?
i10の良さ、再発見!

次回の車検通るか?

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)
2010年に購入した息子の愛車、初代のヒョンデi10。

この使い込んだ赤いクルマは、2010年に私の息子が購入し、約22万5300km走らせたヒョンデi10。当時イギリス政府は補助金を交付して、自動車ユーザーに古いクルマから新車への買い換えを後押しし、自動車業界を元気づけようとしていた。

あれから14年経過し、ついに息子のi10がリサイクルセンターでスクラップになる日が近づいている。少なくとも地元の修理工場の車検担当者は、その日は目前に迫っていると信じている。しかし、私とはちがって、クルマの維持にお金をかける質ではない息子は、i10の錆びついたフロアパンを何とかあと1年持たせたいと考えている。

i10の良さ、再発見!

だが、i10に乗ってみると、なぜ息子がこのクルマにこだわっているのかが理解できる。もう何年も、私はi10をちゃんと運転していない。

だが、息子が訪ねて来ると決まって、i10が我が家の他のクルマをブロックしてしまう。それでたいてい私は、i10を他の場所へ動かさなければならない。そんな時、この古いi10のクラッチ、トランスミッション、ステアリング、ウィンカー、ワイパー、ライトなどの電気系統のスイッチを操作してみると、まるで昨日製造されたかのように感じ、久しぶりにi10の素晴らしさを再発見するのだ。

もし近く、本当にこのi10を廃車せざるを得ない場合、息子はすでにどのクルマに買い替えるかを決めている。なんとそれは、もう少し新しいi10なのだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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