クルマ漬けの毎日から

2024.07.25

イギリスの小規模スポーツカーメーカーのアリエルが、オフロードの新型「ノマド2」を発表。アリエルを訪問し、初公開に立ち会ったクロプリー編集長の印象に残った1つは、ノマド2の独創的な「フィン」です。

新型アリエル・ノマド2の多機能「フィン」【クロプリー編集長コラム】

もくじ

新型ノマド2 初公開
このフィン、優れモノ!

新型ノマド2 初公開

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)
アリエル工場はフル稼働しており、現在アトムとノマドの納車待ちは2年半。将来的に工場は拡張される予定。

最高の自動車ライフを送るためにできることの1つは、サマセット州(イングランド南西部)にあるアリエル・モーター・カンパニーを訪問すること。

最近、同僚のマット・プライアと私はそれを実行し、新型アリエル・ノマド2の初公開に立ち会うというめったにない機会に恵まれた。また、アリエル創始者のサイモン・ソーンダーズとチーフエンジニアのジム・マッケクニーをゲストに迎え、ポッドキャストの録音も行なった。

このフィン、優れモノ!

刺激的な新型ノマド2についてはすでに別にレポートしているが、1つ言い忘れていたことがある。

それはフロントガラス上部のレールに取り付けられている、クールで優れたフィンのこと。これはまさにロータスのコーリン・チャップマン的な、独創性あふれる革新的発想のもと設計されている。

このパーツには、複数の役割があるのだ。まず、スタイリングにクールな要素を与える役割。2つめは、サンバイザーの役割。3つめは、多くのオーナーが取り付けを希望すると見込まれる、ルーフライトの台座としての役割。4つめは、乗員の後方に設置された大型エアインテークにスムーズな吸入を導く、フェアリング(整流板)の役割。1つのパーツが4つの役割を果たしており、じつに素晴らしい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。

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