Juju(野田樹潤)ブログ

2024.08.03

【Juju(野田樹潤)ブログ】第107話:テストとレースで収穫があった富士ラウンド

タイムロスが残念。でも収穫はあった!

予選のセッティングは良かったですが、決勝前のフリー走行では新しいアイデアを試しました。これは結果的にはハズレだったのですが、今シーズンもう一回富士があるので、そのための準備をしておきたかったんです。

路面温度が想定以上に上がってしまいました。

レースは決勝前のウォームアップでもう一回セッティングを整えて挑みました。ところがスタートしてみると思ったより路面温度が高く、オーバーステアがきつい状態でした。ピットからは「毎周ちゃんとドリンクを飲め」の指示。ところがレースの半ばを過ぎたところでドリンクが空になってしまったのでした。

ドリンク切れは、ちょっと焦りましたが、乗り切れました!

タイヤ交換のピットインは予定通りでしたが、ちょっとしたトラブルで10秒ほどロスしてしまったため、ピットを出てみると後ろからトップの坪井選手が迫ってきました。ピットに入る前は前のマシーンと4秒差だったものが、アウトラップで青旗対象となり、譲るのにスローダウン、そんなロスもあって一気に40秒まで開いてしまいました。

でも、譲ってからは逆にじわじわと追いついていったことでトップを走るマシーンを見ることができたのは収穫でした。また、最終的にはトップと同一周回でフィニッシュできたこともあり、レースをうまく組み立てられれば、前のマシーンが見える位置まで来ているという実感が得られたこともよかったです。

ドリンク切れは精神的に辛かったです。でも体力的には問題ありませんでした。レース後チームメイトの大津弘樹選手からも「これだけの暑さで大丈夫だなんて、Jujuって体力あるねー」と褒めてもらいましたよ(笑)。

レース翌日には、もてぎで練習走行。

このレースの翌日、私は次戦の舞台であるツインリンクもてぎのコースをF3相当のマシーンで練習走行してきました。そして私たちは8月の頭にオランダのアッセンでBOSS GPを戦い、それから8月24-26のスーパーフォーミュラ、もてぎラウンドに臨みます。

まだまだ私の暑い夏は続きますよ! みなさん応援よろしくお願いします。

次戦もてぎの前に、オランダに行ってきます!

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
  • 撮影

    遠藤樹弥

    Tatsuya Endoh

    1996年兵庫県に生まれる。小学生の頃からカメラ好きの父親に連れられサーキットに通い始め、モータースポーツの迫力の虜になる。時が経ち、エンジニアを目指し某自動車専門学校に入学するも、かつて味わったレース撮影の面白さを忘れられず。夢への情熱が再燃し、大阪で写真の専門学校に通う。卒業後、晴れてモータースポーツフォトグラファーとして、国内外を問わず飛び回る日々を送る。日本レース写真家協会(JRPA)会員、ソニー・イメージング・プロ・サポート会員。
 
 

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