Juju(野田樹潤)ブログ

2024.10.02

【Juju(野田樹潤)ブログ】第109話:順調に進んだもてぎの週末、次戦を見据えた戦略とは?

僅差の予選、2回のミスが悔やまれる

さて、もてぎの週末ですね。

今回、スーパーフォーミュラのマシーンで走る初めてのもてぎでしたが、最初のフリー走行から流れは良かったと思います。色々とセッティングを試すことができたし、特にトラブルもありませんでした。そして今回、午後の予選では“外してしまうかも”とは思いながらも、セッティングをさらに大胆に変更して挑むことにしました。

思い切った戦略も提案しあえる信頼関係が嬉しいです。

その結果、順位は20番手でしたが、1分34秒284というベストタイムを記録することができました。残念だったのはアタックラップの途中2回ほどうまくまとめられない部分があったことです。何しろ元F1ドライバー、フォーミュラEのチャンピオンであるニック・デフリース選手からコンマ4秒遅れだったので、あの2回のミスが悔やまれますね。

ベストタイム、1分34秒284! でも、もっといけたかも。

日曜日の決勝当日は、午前中にフリー走行の2回目があり、ここではレース中を想定し、ガソリンを満タンにして走り、決勝に向けていい感触を得ることができました。

スタートは緊張するけど、決まると嬉しい!

午後2時40分スタートの決勝は、今にも雨が降り出しそうな空の下ではじまりました。スタートはドンピシャで決まり、前を行くチームメイトの大津選手や笹原選手に並びかけるようにしてレースがはじまりました。

今回は中古タイヤに交換。新品温存作戦です。

スーパーフォーミュラではレース中1回のタイヤ交換が義務付けられていますが、今回私はエンジニアと無線で話しながら11周目にピットインしてタイヤを交換しました。その際に装着したのは中古タイヤでした。というのも、次の2レース制で行われる富士のレースに向け、新品タイヤを1セット取っておきたかったからなのです。
 

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
  • 撮影

    遠藤樹弥

    Tatsuya Endoh

    1996年兵庫県に生まれる。小学生の頃からカメラ好きの父親に連れられサーキットに通い始め、モータースポーツの迫力の虜になる。時が経ち、エンジニアを目指し某自動車専門学校に入学するも、かつて味わったレース撮影の面白さを忘れられず。夢への情熱が再燃し、大阪で写真の専門学校に通う。卒業後、晴れてモータースポーツフォトグラファーとして、国内外を問わず飛び回る日々を送る。日本レース写真家協会(JRPA)会員、ソニー・イメージング・プロ・サポート会員。
 
 

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