Juju(野田樹潤)ブログ

2024.10.02

【Juju(野田樹潤)ブログ】第109話:順調に進んだもてぎの週末、次戦を見据えた戦略とは?

レースの流れがわかってきたという実感

今回のレースで早めにピットインを行った理由は、前を行く笹原選手をアンダーカットできる可能性があったからです。結果的にそれは実現しませんでしたが、レース後半に向けてプッシュし、笹原選手まで1秒台のところまで詰めていくことができました。これでニュータイヤを履いていたら、という思いもありますが、次戦の富士は既にテストとレースを行い、ある程度データがあるサーキットなので、そこでのレースを有利に進めたいという判断は間違っていないと思います。

またレース後半、中古タイヤでも早めにタイヤ交換した選手たちと同じようなラップタイムが刻めていた点もチームから褒めてもらえました。

走るたびに、レースに対する理解度が深まっている感覚があります。

結局心配していた雨はレース中には降らず、私は18位でフィニッシュしました。今回は今までよりもレース全体の流れのようなものがわかってきたという実感がありました。コールドタイヤが温まっていく感じとか、タイヤのデグラデーションの感じとかがわかってくると、ペースを戦略的にコントロールできそうな感じもしています。

ピットに来てくださった豊田章男さんと。いつもありがとうございます!

もてぎのレースのあと、私はイタリアのイモラ・サーキットに行って自律走行レース「A2RL」のマシーンの開発テストを行います。それからいよいよ、10月12-13日の富士スピードウェイで開催される2つのレースに挑むことになります。今回ニュータイヤを温存したこともあるし、富士スピードウェイの経験もあるので次回はちょっと楽しみ。みなさん、これからも引き続き応援をよろしくお願いします!

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
  • 撮影

    遠藤樹弥

    Tatsuya Endoh

    1996年兵庫県に生まれる。小学生の頃からカメラ好きの父親に連れられサーキットに通い始め、モータースポーツの迫力の虜になる。時が経ち、エンジニアを目指し某自動車専門学校に入学するも、かつて味わったレース撮影の面白さを忘れられず。夢への情熱が再燃し、大阪で写真の専門学校に通う。卒業後、晴れてモータースポーツフォトグラファーとして、国内外を問わず飛び回る日々を送る。日本レース写真家協会(JRPA)会員、ソニー・イメージング・プロ・サポート会員。
 
 

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