Juju(野田樹潤)ブログ

2024.10.25

【Juju(野田樹潤)ブログ】第110話:山も谷もあった(?)秋の富士2連戦

サイドバイサイドのバトル、次戦に期待

日曜日の第7戦、午前中の予選は大胆なセッティング変更を施して走ることになりました。これは次戦の鈴鹿に向けて、違う方向性のセッティングを試しておきたいという狙いがありました。ところがメカニックがかなり時間をかけて変えてくれたこのセッティングは結果的には走りにくく“ハズしてしまった”という感じでした。それでも予選結果を見るとトップからのタイム差は前日より詰まっていたので、その点は良かったですが。

タフな週末でしたが、自分の持久力を再確認できました。

決勝レースのスタートはばっちり決まり、1コーナーまでに2つポジションアップ。ところがその直後ダンロップコーナーでアンチストールの機能が働き加速しない状態に。そこで走りながらなんとか制御を解除しているうちに集団から離されてしましました。その後のレースラップでも、セッティングを変更したためプッシュすることはできず、終始ガマンの走りになってしまいました。

チームの雰囲気がいいって大切。自信につながります。

このレースでは2周目と、あと2回もSC(セーフティカー)が入る展開になりました。私は2回目のSC(10周目)のタイミングでピットに入ったことで少し(3ポジション)順位を上げることができました。

リスタートでは毎回のようにサイドバイサイドのバトルがありましたが、しっくり来ないマシーンでは防戦一方、ガマンの走りしかできませんでした。それでも今年、これまでのスーパーファーミュラのレースでは後続をブロックするようなバトルはなかったので、そこは少し進歩しているのかなと思いました。

みなさんの応援、走りながら見えてます! いつもありがとうございます。

最終的には16位。レースを終えた感想はひとこと「悔しい!」でした。前日までの走りができれば戦えたのに! でもそれができなかった悔しさです。そうそう、今回最初に少しだけ心配していたダブルヘッダーの体力的な部分は全く問題なかったです。

来月の最終戦、鈴鹿はとてもテクニカルなコースなので簡単ではないと思います。でも今年チームと一緒に積み重ねてきたことを全て出し切っていいレースにしたいと思っているので、皆さん応援よろしくお願いします。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
  • 撮影

    遠藤樹弥

    Tatsuya Endoh

    1996年兵庫県に生まれる。小学生の頃からカメラ好きの父親に連れられサーキットに通い始め、モータースポーツの迫力の虜になる。時が経ち、エンジニアを目指し某自動車専門学校に入学するも、かつて味わったレース撮影の面白さを忘れられず。夢への情熱が再燃し、大阪で写真の専門学校に通う。卒業後、晴れてモータースポーツフォトグラファーとして、国内外を問わず飛び回る日々を送る。日本レース写真家協会(JRPA)会員、ソニー・イメージング・プロ・サポート会員。
 
 

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