クルマ漬けの毎日から

2024.11.03

この1~2年、仕事の移動では専ら「EV」に乗ってきましたが、この2週間はルノーの新型SUV「シンビオズ」に試乗。久しぶりに「ハイブリッド」で移動しています。

ハイブリッドの安心感満喫! ルノーの新型「シンビオズ」に試乗【クロプリー編集長コラム】

もくじ

衝撃! 久しぶりのハイブリッド
1週間後:「安心感」さらに実感

衝撃! 久しぶりのハイブリッド

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)

ルノーの新型車「シンビオズ E-テック・フルハイブリッド」に乗り、往復で450mile(約725km)走り、帰宅した。今回ハイブリッドに試乗している目的は、サプライズを体感するため。

この1~2年の私がそうであるように、仕事の移動はたいていEVに乗っている人が、久しぶりにハイブリッドで移動したならば、ハイブリッドのメリットにちょっとした衝撃を感じるだろう。最初は、エンジン音に少しとまどう(内燃機関と呼ばれるエンジンの音源は、ボンネットの下)。

EVにすっかり慣れたあなたは「この音は本当に必要なのか?」と思うと同時に、航続距離をまったく気にしなくてよいことに大喜びする(今回試乗したシンビオズの航続距離は600mile[約965km])。乗り心地にこだわる私のようなドライバーにとって何よりも嬉しいのは、このクルマがよくコントロールされて安定性が高く、フラットな走りで、また全体的に乗り心地が優秀なこと。

もし現在、だれもがEVに日常的に乗っている世の中だったとしたら、さらに自動車メーカーがこのシンビオズのようなハイブリッドを突然、最新モデルとして販売しはじめたとしたら、ハイブリッドは実用的でじつに魅力的だと感じるであろう。

最近、私の周辺のEVオーナーのなかにも、ハイブリッドに買い替えた人が何人かいる。こうして久しぶりにハイブリッドに乗ってみると、彼らがなぜそのような選択をしたのか、よく理解できる。

1週間後:「安心感」さらに実感

先週に引き続き、今週も新型ルノー・シンビオズ E-テック・フルハイブリッドに試乗している。シンビオズはスポーティで楽しいSUV。またキャビンのスペースは十分でありながらも、コンパクトと感じるクルマ。

今日はまずまずの高速走行で、コッツウォルズからルイス(ブライトン近郊の都市)まで、往復340mile(約550km)運転した。現在、EVバッテリーの一充電航続距離は進化し、またイギリスの充電インフラの整備も進んできた。

しかしそれでもまだ、出発時に航続距離580mile(約930km)、帰宅後に総合燃費56mpg(約19.8km/L)とシンビオズのメーターに表示されているのを見て、とても嬉しい気分になった。こういうハイブリッドモデルが、EVにさらなる改善の時間を与えながら、これから10年ほど路上を走るのは素晴らしいこと。

このシンビオズ E-テック・フルハイブリッドの試乗を通して、あらためてそう実感した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    役職:編集長
    50年にわたりクルマのテストと執筆に携わり、その半分以上の期間を、1895年創刊の世界最古の自動車専門誌AUTOCARの編集長として過ごしてきた。豪州でジャーナリストとしてのキャリアをスタートさせ、英国に移住してからもさまざまな媒体で活動。自身で創刊した自動車雑誌が出版社の目にとまり、AUTOCARと合流することに。コベントリー大学の客員教授や英国自動車博物館の理事も務める。クルマと自動車業界を愛してやまない。

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