Juju(野田樹潤)ブログ

2024.12.06

【Juju(野田樹潤)ブログ】第111話:満足な締めくくりとなった最終戦。でも来季は?

し烈なバトルで掴んだ12位フィニッシュ

土曜日午後の決勝はドライコンディションのレースでしたが、クラッシュによってフルコースコーションが2度も出る少し荒れた展開となりました。それでもセーフティカーが抜けた後の再スタートというシチュエーションにもずいぶん慣れてきましたし、レース中のペースも悪くなかったので、他のマシーンとのバトルを楽しむことができました。

スタートでの動きは特に、瞬時の判断が必要になります。

スタートは目の前の平良響選手が大きく出遅れたのでこれを間一髪で避け、いきなり4台並び! からレースがはじまりました。その後はピットインも無事に終えることができ、一度目のセーフティカーランが終わってみると、私は入賞圏内の10位のポジションにいました。セーフティカーラン中にスタンドから声援をおくってくださった皆さんの姿ははっきりと見えていましたよ。私の後ろには岩佐選手をはじめとするライバルがおり、全てのコーナーでバトルがありました。

ここで戦い抜けたのは大きな自信になりました。

二度目のセーフティカーが抜けたあとは、残り3周の超スプリントレースとなりました。私はこの時11位を走っており、後ろに木村偉織選手、国本雄資選手、小林可夢偉選手を従えていて僅差のバトルとなりました。

結果を翌日に生かせるように、入念に打ち合わせ。

ファイナルラップは、セーフティカー導入時にフレッシュタイヤに変えて追い上げてきた元F1ドライバーの小林選手とのテールトゥノーズのバトルとなりました。最後のシケインでは小林選手がものすごいスピードでインに飛び込んできて、これは曲がり切れないと思って接触を避けるために直進。結果的に2台ともオーバーランするかたちになりました。この一件は小林選手にペナルティが出るかたちで終わりましたが、自分としては素晴らしい先輩ドライバーの方々と集団の中でしっかりとバトルができて楽しかったです。

最終的に今シーズン自己ベストの12位(完走は15台)でフィニッシュすることもできたので、翌日の最終戦に向けて満足のいくレースをすることができました。

記事に関わった人々

  • 執筆

    Juju(野田樹潤)

    Juju Noda

    2006年生まれ。3歳でカートを始める。経験を積み、9歳で最年少デビューを果たしたFIA-F4マシンでは11歳で「U-17大会」に出場。2018年にはF3マシンに挑戦し、2020年はデンマークF4参戦デビューウィン。2021年はアメリカF4 USとデンマークF4。2022年は「Wシリーズ」ドライバーオブザイヤーを獲得。2023年に獲得したユーロフォーミュラのウィナー、ZinoxF2000のチャンピオンはいずれも女性初。2024年日本最高峰レースのスーパーフォーミュラに史上最年少、日本人女性初のデビューを果たす。目標は「日本人初の女性F1/フォーミュラEのドライバーになって、チャンピオンになること」。2024年8月、FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2024「世界を変える30歳未満」30人に選出された。
  • 撮影

    遠藤樹弥

    Tatsuya Endoh

    1996年兵庫県に生まれる。小学生の頃からカメラ好きの父親に連れられサーキットに通い始め、モータースポーツの迫力の虜になる。時が経ち、エンジニアを目指し某自動車専門学校に入学するも、かつて味わったレース撮影の面白さを忘れられず。夢への情熱が再燃し、大阪で写真の専門学校に通う。卒業後、晴れてモータースポーツフォトグラファーとして、国内外を問わず飛び回る日々を送る。日本レース写真家協会(JRPA)会員、ソニー・イメージング・プロ・サポート会員。
 
 

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