クルマ漬けの毎日から

2024.12.09

AUTOCARは未来のカーデザイナーを支援する活動を行なっています。イギリスのコベントリー大学でカーデザインを学ぶ大学院生たちは、コンペに向けてクレイモデルを制作中です。

英国コベントリー大学のカーデザイン・コンペ、まもなく結果発表【クロプリー編集長コラム】

もくじ

最優秀作品 燃料電池車のデザインに採用見込み
現役カーデザイナーも 30年前コンペに参加

最優秀作品 燃料電池車のデザインに採用見込み

translation:Kaoru Kojima(小島 薫)
AUTOCARとともに今回のコンペを協賛するリバーシンプル社のヒューゴ・スパワーズCEO(中央)と、コベントリー大学でカーデザインを学ぶ大学院生たち。

コベントリー大学へ行き、トランスポート・デザインコースのスタジオを訪ねた。その目的は、大学院生たちがイギリスのリバーシンプル社のためにデザインする燃料電池スーパーカーの進捗状況を確認するため。リバーシンプル社は燃料電池車のリサーチ会社で、2020年代後半に燃料電池車の販売を始めたいと考えている。

リバーシンプル社のヒューゴ・スパワーズCEOとともに、少なくとも12台の制作が進んでいることを確認した。およそ1か月後、完成した4分の1スケールのクレイモデルは、専門家たちから評価を受ける。

もし、そのうちの1つが十分に魅力的な提案であれば(また将来的にうまくいく見込みが高いと判断されれば)、スパワーズ率いるリバーシンプル社が、生産に向けてそのデザインを採用することになるかもしれない。

現役カーデザイナーも 30年前コンペに参加

審査の日が近づいてきているが、コベントリー大学とAUTOCARは、カーデザイナーのアンドレアス・ミントが審査員長になってくれることを希望している。ミントは以前ベントレーでデザインディレクターを務め、現在はフォルクスワーゲンブランドのデザイン部門を統括している。

30年前、ドイツからの交換留学生としてコベントリーで学んでいたミントは、やはりAUTOCARが協賛した同様のコンペに参加し、熱心に取り組んでいた。その30年前のコンペでは、アリエル・アトムの原型となったデザインも提案された。というわけで、今回のコンペで学生たちからどのような提案がなされるのか、AUTOCARは大いに期待している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。
 
 

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