まだまだ頑張る現役総編集長の奮闘録

2025.01.13

笹本総編集長のコラム。今回は、年末年始、大盛況だった常磐ホテルの駐車場で、半世紀前に思いを馳せます。

【笹本総編集長コラム】年末年始のクルマ旅行事情

もくじ

最大9連休の年末年始

タイカンでワインディングを堪能

最大9連休の年末年始

ことしのお正月は、最大9連休というロングバケーションであった。それゆえ、私の経営する甲府の常磐ホテルも、暮の12月27日から1月5日までほぼ満室で、しかも、2連泊、3連泊するお客様がかなり多かったのである。

この状況は、商売的にはとても嬉しいのだが、おもてなしをする社員は、連日のフル稼働で実に大変であった。皆さんが遊ぶときに、それを受け入れるのが客商売で当たり前じゃないか、と言われればそれまでだが、めでたい年の初めは、楽しくおだやかに過ごして頂くのが、なにより大切なのである。

お陰様で大過なくおもてなしが出来たので、ほっとしている。

ところで、私が子どもの頃の50~60年前、正月の元旦だけは、旅館の前の駐車場に並ぶクルマの車種が全く変わり、いつもそれを見るのが楽しみだったのを記憶している。

普段は国産車が殆どで、偶にBMWやボルボなどが来ていたが、この日だけは、ロールス・ロイスやメルセデス・ベンツの上級クラスなどがズラリと並び、実に華やかな雰囲気であった。

最近では、昔のように、所有するクルマと生活レベルがリンクしておらず、軽で来ているお客様が、とんでもない富裕層の方であったりする。

だから、どんなお客様が来ているのか、クルマだけでは判断できないのだが、今年の元旦は、不思議なことに殆ど国産車で、中にはレンタカー、しかもお客様の地元ナンバーの車輌、というのも多く見受けられた。普段使いのクルマは別にあるが、遠出の際はレンタカーを用意すればいい、という考え方が結構浸透してきたのでは、と推測できそうだ。

しかし、その後の数日はいつものクルマのバランスに戻った。その内容は、凡そ国産車が7割、輸入車が3割ほどで、車種は国産ではレクサス各車、アルファード、新型クラウン、プリウスなどが多く、輸入車ではアウディ、メルセデス・ベンツやBMW、ボルボなどで、偶にポルシェやマセラティなどのスポーツカーも混じる、というのがいつものパターンである。

今年の元旦は昔と逆の意味での特異日であったと思う。

因みに充電器を使用したEVは4~5台ほどで、いつもと変わらなかった。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    笹本健次

    Kenji Sasamoto

    1949年生まれ。趣味の出版社ネコ・パブリッシングのファウンダー。2011年9月よりAUTOCAR JAPANの編集長、2024年8月より総編集長を務める。出版業界での長期にわたる豊富な経験を持ち、得意とする分野も自動車のみならず鉄道、モーターサイクルなど多岐にわたる。フェラーリ、ポルシェのファナティックとしても有名。
 
 

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