クルマ漬けの毎日から

2025.02.22

コベントリー大学のカーデザイン・コンペの最優秀作品が決定しました。英国のリバーシンプル社とAUTOCARが支援するこのコンペの審査には、プロのデザイナー2名も加わりました。

結果発表! 英国コベントリー大学の燃料電池車デザインコンペ【クロプリー編集長コラム】

もくじ

最優秀作品決定! 未来の燃料電池スーパーカー

最優秀作品決定! 未来の燃料電池スーパーカー

ベントレーのダレン・デイ氏(インテリアデザインのトップ)も審査員の1人として登場。

コベントリー大学で開催されたカーデザイン・コンペの最優秀作品が、ついに決定した。イギリスに本拠を置く燃料電池車のリサーチ兼製造会社のリバーシンプル社が、2030年までに誕生させるスーパーカーをデザインするというこのプロジェクトは、第1関門を通過した。

昨年10月にスタートしたこのコンペには、コベントリー大学でカーデザインを学ぶ14名の大学院生がエントリー。審査員には、リバーシンプル社のヒューゴ・スパワーズCEO、コベントリー大学デザインコースの責任者を務める助教授のアーメル・マフムード氏に加え、2名のプロのデザイナーが迎えられた。ベントレーのインテリアデザインのトップを務めるダレン・デイ氏(コベントリー大学出身)と、ジャガーの元チーフデザイナーのイアン・カラム氏である。

最優秀作品に贈られる「ベストコンセプト賞」に輝いたハオユアン・バイさん(中央)。審査員のダレン・デイ氏(左)とイアン・カラム氏(右)。

学生たちのプレゼンテーションは、クリスマスの直前に行なわれた。まず審査員は4つの優秀作品を選出し、さらにそのなかから最優秀作品を決定した。

その「ベストコンセプト賞」を受賞したのは、中国出身のハオユアン・バイ(Haoyuan Bai)さん。彼の作品は、洗練されたモダンさと実用性を融合させたデザインを提示している。

リバーシンプル社とコベントリー大学は、この最優秀作品には十分なポテンシャルがあると判断しており、今後は学生チームがこの作品を進化させていくと決定した。リバーシンプル社が2030年までに製造開始を計画する燃料電池スーパーカーとして、このデザインはどのように進化していくのだろうか?

AUTOCARは引き続きレポートしていきたい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブ・クロプリー

    Steve Cropley

    AUTOCAR UK Editor-in-chief。オフィスの最も古株だが好奇心は誰にも負けない。クルマのテクノロジーは、私が長い時間を掛けて蓄積してきた常識をたったの数年で覆してくる。週が変われば、新たな驚きを与えてくれるのだから、1年後なんて全く読めない。だからこそ、いつまでもフレッシュでいられるのだろう。クルマも私も。
  • 翻訳

    小島薫

    Kaoru Kojima

    ドイツ自動車メーカーの日本法人に在籍し、オーナーズマニュアルの制作を担当。その後フリーランスで翻訳をはじめる。クルマはハッチバックを10台以上乗り継ぎ、現在はクーペを楽しんでいる。趣味はピアノ。

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