電気のチカラがラングラーに与える安心感とは? スノートレイルで試すルビコン4×eの実力

公開 : 2024.02.27 13:55

冬の最強スペックがもたらす心強さ

スタッドレスタイヤを装着したラングラー・アンリミテッド・ルビコン4xeを駆り高速道路を西へ向かう。1941年に登場したジープの源流に通じるトップモデルという歴史に思いをはせながらドライブすると、その滑らかなドライブフィールに驚かされるはずだ。

特に発進時のモーターのみによる力強く静かな蹴りだしは、他のラングラーにない4xeの専売特許といえる。スピードが乗るといつの間にか快活なターボ・エンジンが主導権を握り、スロットルの動きにきびきびと反応する。

スロットルを深く踏み込むとエンジンとモーターがフル稼働し、スポーツカーもかくやという加速が繰り出せることもハイブリッドモデルならではの特徴といえるだろう。

ドライブモードはEV走行の「エレクトリック」、標準モードというべき「ハイブリッド」、そして充電を優先する「Eセーブ」から選べるが、ロングドライブではハイブリッドにしておくのが正解だろう。

行く手に雪化粧した山々が見え始めると不安に駆られるドライバーも少なくないはず。だがラングラーのステアリングを握っていれば期待が高まり、気分もアガる。副変速機のレバーを2H(2駆ハイギア)から4Hオート(4駆ハイギア、駆動力配分自動)にシフトしワインディングに入っていく。

例えブラインドコーナーの先が雪道に変わっていても大丈夫。ドライバーにそんな心強さを与えてくれるのは、スタッドレスタイヤ+ラングラーというウインターシーズンの最強仕様のおかげなのである。

ラングラー・アンリミテッド・ルビコン4xe 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。
  • 編集

    香野早汰

    Hayata Kono

    1997年東京生まれ。母が仕事の往復で運転するクルマの助手席で幼少期のほとんどを過ごす。クルマ選びの決め手は速さや音よりも造形と乗り心地。それゆえ同世代の理解者に恵まれないのが悩み。2023年、クルマにまつわる仕事を探すも見つからず。思いもしない偶然が重なりAUTOCAR編集部に出会う。翌日に笹本編集長の面接。「明日から来なさい」「え!」。若さと積極性を武器に、日々勉強中。

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