電気のチカラがラングラーに与える安心感とは? スノートレイルで試すルビコン4×eの実力
公開 : 2024.02.27 13:55
時代にマッチ、究極のいいとこ取り
今年は暖冬なのでスキー場が点在するような信州の山の上でも期待したほどの積雪がなかった。例えもっとタフな条件に出くわしたとしても、ルビコンには4L(4WDローギア)+前後デフロック+スウェイバー解除という奥の手もある。
しんと静まり返った雪原で窓を全開にして、氷点下の乾いた空気を感じながらEV走行に興じてみた。タイヤがギュッと雪を踏みしめる音だけが響き、最新の電動ラングラーと大自然の親和性の高さが堪能できたのである。
ラングラー・アンリミテッド・ルビコン4xeの高い走破性は、雪が泥や岩の道に変わっても変わらない。ドライバーに絶えず安心感を与えてくれることこそ、日常のあらゆるシーンでジープに乗るメリットなのである。
また静かなEVドライブは究極のオフロード走行でもマンションの地下駐車場からクルマを出す際などでも有効という点も強調しておきたい。ジープの最強モデル、ラングラーの場合でも内燃機モデルに対するハイブリッドのアドバンテージは確かにあるのだ。
一方、雪を求めてかなりの距離をあてもなく走り回った今回の旅では、内燃機の存在もいつも以上に頼もしい存在として感じられた。同じ行程をBEVでこなしていたら、航続距離や充電スポットの関係で少し不安に感じるシーンがあったように思うのだ。
自動車世界は内燃機からBEVへと移行していく100年に1度の大変革期の最中にある。今日の正解とは何か? その確かな答えが、伝統と革新がほどよくミックスされたラングラー・アンリミテッド・ルビコン4xeに宿っていると実感させられたのである。