マセラティ グレカーレ モデナ 実現するのは「日常にマセラティを添える」非日常体験だ
公開 : 2024.04.01 11:05
吉田拓生がマセラティ グレカーレに試乗します。
もくじ
ー モデナの古豪が放ったSUVの第二弾
ー 伝統的な革内装とデジタルが溶け合う世界観
ー もっとも「日常の一部」にしたいマセラティ発見
モデナの古豪が放ったSUVの第二弾
モデナの名門、マセラティがクロスオーバーSUVの世界に進出したのは2016年のレヴァンテが最初だった。マセラティといえばレーシングカー作りに端を発する飛び切りスポーティで貴族的な自動車メーカーとして知られている。そんなブランドのキャラクターに技術的な進歩が追い付いたことにより、SUV化が可能になったのである。
レヴァンテよりもひとまわりコンパクトなボディを持つ、マセラティのクロスオーバーSUVの第二弾がグレカーレである。つい先ごろ新型に生まれ駆ったグラントゥーリズモやミッドシップスポーツカーのMC20の流れをくむ鋭く精悍なフロントノーズが印象的なグレカーレ。
日本市場には2Lの4気筒ターボを搭載するGT(300ps)とモデナ(330ps)、そして3LのネットゥーノV6(530ps)を搭載した上位モデルのトロフェオという3種類のラインナップが導入されている。
今回試乗したミドルグレードのグレカーレ モデナが搭載する4気筒ターボ・エンジンには48Vのスタータージェネレーターが組み込まれマイルドハイブリッド化されている。マセラティらしいパワーを強調しつつ、時流に乗ることも忘れてはいないというわけだ。
マセラティ・ブランドのキャラクターを端的に表すとすれば、パンチの効いたパワーユニットと上質な内外装の融合が挙げられる。一流のアスリートが、その筋肉質の身体に合わせて仕立てた上質なスーツを羽織っているようなイメージで間違いないだろう。果たしてグレカーレ モデナの仕上がりはどうか?