eKクロスEVがもつ真の価値とは? 新車企画のキーマンに聞く三菱の「EVの軽」へのこだわり

公開 : 2024.04.23 11:00

魅力は走り ガソリン車では感じられない爽快さ

「eKクロスEV」の大きな魅力は、その走行性能にある。まず、加速力に優れる。

馬力は軽自動車の規定に沿って47kW(64ps)だが、最大トルクが195Nmもある。軽自動車の2ランクも上のセグメントに匹敵するスペックを誇るのだ。しかも、加速はスムーズで静か、そしてダイレクトだ。重いバッテリーが床下にあるため、重心が低く、コーナーも安定している。箱形の軽自動車であるけれど、キビキビとしていて、まるでスポーツカーのように運転が楽しいのだ。

「EVならではという点で、アイ・ミーブも走りの面は非常に好評でした。eKクロスEVでは、その優れた面を伸ばすようにしています。また、モーターの効率をアップして、エアコンも効率の良いヒートポンプとしました。さらにバッテリー容量を20kWhに大きくしています(アイ・ミーブは16kWhだった)。これにより航続距離も伸びています」と藤井氏。

「eKクロスEV」の一充電の航続距離は180km(WLTCモード)もある。近隣への買い物や、駅や学校までの送迎利用であれば、不足を感じることはないだろう。

もちろん「eKクロスEV」は急速充電に対応しているから、週末のロングドライブでは旅先で継ぎ足し充電すれば問題ない。

三菱eKクロスEV 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    鈴木ケンイチ

    Kenichi Suzuki

    1966年生まれ。中学時代は自転車、学生時代はオートバイにのめり込み、アルバイトはバイク便。一般誌/音楽誌でライターになった後も、やはり乗り物好きの本性は変わらず、気づけば自動車関連の仕事が中心に。30代はサーキット走行にのめり込み、ワンメイクレースにも参戦。愛車はマツダ・ロードスター。今の趣味はロードバイクと楽器演奏(ベース)。
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。
  • 編集

    上野太朗

    Taro Ueno

    1991年生まれ。親が買ってくれた玩具はミニカー、ゲームはレース系、書籍は自動車関連、週末は父のサーキット走行のタイム計測というエリート・コース(?)を歩む。学生時代はボルボ940→アルファ・スパイダー(916)→トヨタ86→アルファ156→マツダ・ロードスター(NC)→VWゴルフGTIにありったけのお金を溶かす。ある日突然、編集長から「遊びにこない?」の電話。現職に至る。

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