新型ラングラーはここが変わった 進化と値下げを両立したジープの大黒柱を詳細解説

公開 : 2024.05.28 17:00

装備充実しながらプライスダウン エントリーグレードも登場

新しくなったラングラーは、前述したエクステリアの変更だけでなく、「アンリミテッド サハラ」および「アンリミテッド ルビコン」のフロントシートに「12ウェイパワーアジャスタブルシート」をラングラーとして初めて採用した。

安全面では、新たにサイドカーテンエアバッグをフロントとリアに全グレードで標準装備。

そして第5世代ユーコネクト5システムを搭載したインフォテイメントシステムは、従前の8.4インチから12.3インチのタッチスクリーンに大型化され、システムは従来型より5倍ほど高速化されたプロセッサーを採用することで、大幅にレスポンスが向上。さらにアップル・カープレイにおいてはワイヤレスでの接続が可能となったのも大きなトピックと言える。

このように装備が充実しながらも価格は「アンリミテッド サハラ」が839万円、「アンリミテッド ルビコン」が889万円と、このご時世にもかかわらずググっと価格が下がっている。購入を検討していた人にとっては見逃せないトピックだろう。

さらに朗報なのが、エントリーグレードとして799万円の「アンリミテッド スポーツ」が新たに用意された点だ。

アンリミテッド スポーツ

「アンリミテッド スポーツ」ではシートがファブリックとなり、パワーシートが省略され、バニティーミラー付きサンバイザーやリアアームレストなど、一部の装備は簡素化される。

それでもシートヒーター&ヒーテッドステアリングホイールや12.3インチのインフォテイメントシステム、セレクトラック フルタイム4×4システムなどはしっかり備わり、ラングラーらしい高い走破性は全くスポイルされていない。

奥深いラングラーの世界に踏み入れる第1歩としてはこれ以上ないグレードとなりそうだ。

新型ジープ ラングラー 公式サイトをみる

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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