マセラティが磨き上げた究極の内燃機関を味わう グレカーレ トロフェオ
公開 : 2024.07.10 11:00
吉田拓生が、「ネットゥーノ」の名を持つV6ツインターボエンジンを搭載したグレカーレ トロフェオを解説します。
もくじ
ー グレカーレ トロフェオ、その心臓に注目
ー 公道でも味わえる珠玉のパワーユニット
グレカーレ トロフェオ、その心臓に注目
マセラティ・ブランドのクルマの特徴はレーシングカー由来の攻撃的なキャラクターと、イタリアの貴族社会を彷彿とさせるような上質な仕立てが調和している点にある。
特に最新のラインナップでは、かつてのレーシング・コンストラクター時代を彷彿とさせるロングノーズ形状という共通項でくくられており、今年で110年にもなるブランドの歴史を端的に物語っているのである。
そんな現在のマセラティのラインナップで最も親しみやすい1台が、全長×全幅×全高=4860×1980×1660mmというミドルサイズのボディをもつSUV、グレカーレ。
そのパワーユニットは今という時代に呼応した2L直列4気筒ターボ+MHEVもしっかり用意されているが、クルマ好きが気になるのは最上級グレードであるトロフェオが搭載するマセラティ新開発によるV6ツインターボエンジンであるネットゥーノだろう。
このエンジンの存在を知らない人がいたとしても、3Lの排気量に対し最高出力530psとうスペックを聞けば、「エッ、ちょっと待って!」となるはず。純粋なガソリン・エンジンでリッターあたり177㎰も出ているのである。
MC20がベースのマセラティGT2にも搭載されレースを戦っている強心臓が、SUVとしてはかなり高さが抑えられたグレカーレのボディに収められているのだから、その走りに期待しないわけにはいかないだろう。
本記事でご紹介した、V6ツインターボ「ネットゥーノ」エンジンを搭載するグレカーレ トロフェオ、グラントゥーリズモに試乗できるチャンス。
ネットゥーノエンジンの性能を知りつくすジャーナリストによる同乗解説も。
AUTOCAR読者限定の試乗会をザ・プリンス パークタワー東京で開催します。