【灼熱の体験】マセラティ ネットゥーノエンジン搭載モデル読者試乗会 現場レポート

公開 : 2024.09.02 12:00

乗ってわかったこと・乗らなかったらわからなかったこと

参加者からはさまざまな感想を聞くことができた。これまでマセラティを所有したことがない方々は、「伝統あるマセラティは夢の存在」、「貴族が乗るクルマの印象」という憧れや、「上質でデザインがよく、熱いエンジンを搭載している」というイメージ、さらには「家族に国産ミニバンをせがまれたときに、そういうことじゃないと思ってしまう人に最適のクルマ」といった評価もあった。

また、「デザインやセンスが独自なので、小さな高級車を出したら売れるのでは?」といった言葉に、ジャーナリスト、ディーラーのサービスマンも交えて話は白熱していった。

かつてマセラティに乗っていた方々からは、試乗後に以前乗っていたモデルと比較して、「ジェントルなクルマになった」、「乗り心地がいい」、「疲れない」、「ATの完成度が高い」といった喜びの声が聞かれた。

そして「内装のデザインが変わったが、“らしさ”が残っている」、「スポーツカーとして大切な部分が変わらずにある」、「イタリア文化そのもので、南部の明るさを持っていながら北部のマジメさも大切にしている」という感想があがり、「総合して芸術点が高い」というという発言にその場の一同が頷きあうシーンもあった。

車種で言うと、グラントゥーリズモ トロフェオに関するコメントで共通していたのは、「エンジンの反応がいいので乗りやすい」、「AWDなので終始安定」、「リアシートも快適」ということ。

グレカーレ トロフェオは、ボディの大きさを感じさせないという意見を全員からうかがえた。

当日はサプライズとして、試乗は叶わなかったものの、駐車場にはMC20 Cieloを展示。バタフライドアを開きながら「選択肢がさらに増えてしまった」という嬉しい悲鳴をあげる参加者も。

モータージャーナリストによる同乗解説とテストドライブによってネットゥーノエンジンの神髄に触れられたこともあり、試乗後にディーラースタッフと具体的な商談に進む方がたくさんいたのも納得だ。

最後に、ある参加者が運転席から降りてすぐ、息を弾ませて伝えてくれた感想をご紹介したい。
「これはすごい。乗らなければわからない。乗ってみるべきクルマです」

 
AUTOCAR JAPANでは、今後もこうした試乗会を企画していくので、ぜひご参加いただきたい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。

関連テーマ

おすすめ記事