【マクラーレンGTS】飯田裕子が『旅するマクラーレン』で秋の甲州路を堪能

公開 : 2024.10.03 14:30

もくじ

走り続けたくなる高揚感
GTSと巡る、グレースフルな山梨のスポット
進化した造形美と快適性
クルマがますます好きになる大人のドライブコース

走り続けたくなる高揚感

AUTOCAR JAPAN sponsored by McLaren Automotive

天気予報が秋の訪れを伝えはじめた9月末の休日、『旅するマクラーレン』と称したくなるようなマクラーレンの最新モデル『GTS』と共に、山梨を訪れた。

都内に高速、ブドウ畑のワインディングも楽しめるベストコースだ。

GTSは、2019年にマクラーレン初のグランドツーリングカーとして登場した『GT』の後継モデル。一貫してドレスアップとは無縁の機能美を纏うマクラーレンには、『性能に恋する』ファンが圧倒的に多いと想像する。そんなラインナップのなかで、ラゲッジスペースを増やし、実用性や快適さを少しプラスしているのがGTSなのだ。

今回、ボディサイズやカーボンファイバー製モノコック・シャシー『モノセルII-T(Touring)』、カーボン・セラミック・ブレーキ、プロアクティブ・ダンピング・コントロール搭載のアダプティブ・ダンピングを標準採用するサスペンションなど、ドライビングダイナミクスにこだわった基本要素に変更はない。

一方で、マイナス10kgの軽量化により車重は1520kgとなり、リアシート後方に搭載される4LV8ツインターボエンジンの最高出力は635psと15psパワーアップ。エクステリアデザインは洗練ぶりとともに存在感が増し、内外装の仕様の選択肢もより増えている。

GTSの『S』が単にスポーツとは思えない仕上がり。

GTSの『S』はスポーツを意味し、先のGTに対しデザインやパフォーマンスにおいてスポーツ性を高めたそうだけれど、それは運動性能の洗練の『S』とも言えそうだ。六本木の駐車場から乗り出し、甲府に向かって首都高に乗るまでの一般道の時点ですでに、乗り心地がよりフラットかつ滑らかになっていることが感じられ、GTから細かなチューニングが施されていることが想像できた。

最高速度326km/h、0-100km/h加速は3.2秒という実力。

高速道路では、厚みのある滑らかな加速をスポーツ・エグゾーストのサウンドとともに味わえ、さらに加速時にタイヤが路面を捉える感覚とともにボディが空気を纏うような爽快感も印象に残る。加速を必要とする場面では、その度に「あーっ、気持ちいい」と声が漏れたほどだ。

中央自動車道に入り、下りルートの八王子を過ぎたあたりから山間を走るドライブも、GTSにはピッタリだった。ステアリングホイールの握り易さが心地よく、やや重めの操舵感のそれをミリ単位で操ると、滑らかにライントレースする。路面を読んでダンピングを制御するプロアクティブ・ダンピング・コントロールのおかげもあるだろう。やがて甲府盆地を見下ろすように視界が開け、南アルプスの存在感が増した頃に目指すインターで降りたけれど、このまま高速ドライブを続けていたかったほどだ。同時に、これからGTSとともにあちこちを訪れるドライブが楽しみにもなった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    飯田裕子

    Yuko Iida

    免許を取るまではクルマにまったく興味がなかった女子だったが、山に囲まれた実家の近くは折しも峠ブーム。ドライビングやスポーツカーへの興味を抱くようになる。自動車メーカーでOLをしながら弟(飯田章)とレース活動をスタート。退職後「クルマ×人(中心)×生活」をテーマとするジャーナリストに。現在の愛車はポルシェボクスター(981)
  • 撮影

    尾形和美

    Kazumi Ogata

    1961年生まれ。中央大学仏文学科を中退後、本格的に写真を学ぶ。1987年からフリーランス。すべて命あるものの、輝く一瞬を捉え、写真で「シアワセ」を表現することを目指す。主な被写体は、人物、クルマ、建築、料理。公益社団法人日本写真家協会会員。

関連テーマ

おすすめ記事