【マクラーレンGTS】飯田裕子が『旅するマクラーレン』で秋の甲州路を堪能

公開 : 2024.10.03 14:30

GTSと巡る、グレースフルな山梨のスポット

豊かな地形を活かした農産物の生産や、豊富な自然、清らかな水を資源とする山梨。今回はそんな山梨ならではのスポットを巡った。

ミレーを味わう美術館

撮影していると多くのギャラリーが。美術館を訪れる人々を魅了するデザイン性の高さを実感。
協力:山梨県立美術館

山梨県立美術館は、『ミレーの美術館』として知られる。《種をまく人》や、《落ち穂拾い、夏》を間近で鑑賞できるほか、70点ものミレーの作品を収蔵しているという。人物画や農民画を多く描いたミレーの作品を、自然豊かな農業県である山梨の地で、この風土を感じながら堪能できるという贅沢な施設なのだ。

静謐さの中に温かさを感じる館内。豊かな作品たちに浸っていると、時間を忘れそうだ。

ほかにも、ミレーが移り住んだバルビゾン村の名前をとり『バルビゾン派』と呼ばれるコローやルソーの作品や、山梨出身をはじめ日本の近現代美術なども展示されている。それらが展示される建物はル・コルビュジエを師とする前川國男によるもので、しばし眺めていたくなる美しさだ。

※特別な許可を得て撮影しています

思い出の一本を購うワイナリー

2020年にショップ棟をフルリニューアルしたこの勝沼ワイナリーの他に、長野県小諸市にもワイナリーがある。
協力:マンズワイン勝沼ワイナリー

ぶどうや桃の産地として知られ、日本のワイン発祥の地でもある山梨。収穫シーズンを迎えた勝沼は、ぶどう狩りに訪れる人たちで賑やかだった。

フルーツ畑の中に佇むワイナリーの美しさに息を飲む。思わず買い物しすぎても、リアのラゲッジルームを駆使すれば大丈夫。

実り豊かな畑を抜けて訪れた『マンズワイン勝沼ワイナリー』では、ビンテージジワインや地下のワイン貯蔵庫を見学。オリジナルワインは種類も豊富で、テイスティングやショッピングも楽しめる。この日は残念ながらテイスティングできなかったものの、お勧めのワインを購入した。これを飲むときはぜひ、友人たちに今回の山梨ドライブの話も聞かせたいと思う。

信玄の菩提寺で、一期一会の体験

武田信玄ゆかりの地でもある山梨。信玄の菩提寺である『恵林寺』にも訪れた。

武田信玄が通った道を、最新のGTSで駆け抜ける不思議。萩が花弁をこぼす夢窓国師作庭の庭園を眺め、季節の移ろいをかみしめる。
協力:恵林寺

古川周賢住職に案内をしていただき、仏像の細工や装飾の特徴を直接うかがうことで、悠久の時の流れに思いをはせる。細部にまで込められた先人の思いに驚いたり、感心したり、癒されたり。人が思いを込めて作り上げる造形美には、いつの時代のものでも心震わされる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    飯田裕子

    Yuko Iida

    免許を取るまではクルマにまったく興味がなかった女子だったが、山に囲まれた実家の近くは折しも峠ブーム。ドライビングやスポーツカーへの興味を抱くようになる。自動車メーカーでOLをしながら弟(飯田章)とレース活動をスタート。退職後「クルマ×人(中心)×生活」をテーマとするジャーナリストに。現在の愛車はポルシェボクスター(981)
  • 撮影

    尾形和美

    Kazumi Ogata

    1961年生まれ。中央大学仏文学科を中退後、本格的に写真を学ぶ。1987年からフリーランス。すべて命あるものの、輝く一瞬を捉え、写真で「シアワセ」を表現することを目指す。主な被写体は、人物、クルマ、建築、料理。公益社団法人日本写真家協会会員。

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