【マクラーレンGTS】飯田裕子が『旅するマクラーレン』で秋の甲州路を堪能
公開 : 2024.10.03 14:30
進化した造形美と快適性
協力:山梨県立美術館
2シーターのGTSのキャビンは、マクラーレン特有の視界の良さに加え、ガラスルーフ越しに柔らかな光が差し込み、タイトさと開放感が絶妙な空間をつくり出す。そこは、おそらく傍からから見るよりもずっと居心地がいい。
インテリアの造形は派手ではないが、スマートで美しい。さらに望むなら、ドライブのお供であるドリンクや小物を収納するスペースがもう少しあったら快適なこと、それとアルトゥーラで進んだデジタルデバイスが採用されればよかったな、という点だろうか。
ワイド&ローで引き締まったフォルムはアグレッシブな力強さのなかに端正な美しさが感じられ、どこに停めても映える。GTSは『ハンマーヘッド』のフロントバンパーやエアインテークを変更。GTのときのシャープな印象から、力強さが強調されたマスクへと表情を変えている。
リアビューでは肩の辺りにエアスクープを新たに採用。後ろ向き駐車の際には当たらぬようにとドキドキしそうな大型リアディフューザーや、デュアルエグゾーストの迫力もGTSの性能の表れだ。
GTカーらしく実用を高めるラゲッジも特筆したい。フロントには機内持ち込みサイズのキャリーケース+αが収まるのに加え、2シーター+エンジンをミッドに搭載するモデルながらエンジンの搭載位置を低め、リアにも収納スペースが設けられている。