【日常に変化をもたらす一台】アルファ・ロメオ・ジュリアにトリブート・イタリアーノという新たな選択肢

公開 : 2024.10.17 11:00

アルファ・ロメオ・ジュリアに、『TRIBUTO ITALIANO(トリブート・イタリアーノ)』と呼ばれる限定モデルが登場しました。果たしてどんな特長があるのでしょうか? ベースモデルとなるヴェローチェと2台をワインディングへと連れ出し、両車の違いと魅力を探ります。

もくじ

イタリアンモデルに感じるパートナー感

運転席の横顔から伝わる、満足感

いくつも見つかる『気の利いた差別化』

イタリアンモデルに感じるパートナー感

AUTOCAR JAPAN sponsored by Alfa Romeo
ジュリア・ヴェローチェ車両協力:アルファ ロメオ世田谷

友人が最近ジュリアの新車を買った。慣らしを兼ねてドライブに行こうというので、デビュー時からよく知るモデルだし、何よりこれまでイタリア車やスポーツセダンとは無縁の人だったものだから大いに興味もあって付き合うことにした。

アルファ レッドのジュリア・トリブート・イタリアーノ。

そんな約束をした直後に、編集部からジュリアの試乗依頼がきたものだから驚いた。しかも対象モデルは、トリブート・イタリアーノという最近出たばかりの特別仕様車だという。そういえばそんなプレスリリースを読んだことを思い出す。

エンジンは最高出力280ps、最大トルク400Nmを誇る2L4気筒のツインスクロールターボ。

友人と約束した前日、初めてトリブート・イタリアーノをみた。トリコロールの飾りがミラーにあったり、ルーフがブラックメタリックに塗られていたりと、アルファ・ロメオ好きにはたまらない『気の利いた差別化』が施されていた。

ドアミラーにはイタリア国旗のモチーフ。

もっとも、リリースを読んだとき個人的に「これは面白そうだ」と思ったのは、足回りにクアドリフォリオ譲りのアクティブ・サスペンションを奢ったことだった。乗り込んでみれば、確かにDNAダイヤルの上にダンパーのマークの入ったボタンがついている。実車を見ると、俄然興味が沸いてくる。

トリブート・イタリアーノはアルファTM アクティブ・サスペンションを装備。

翌朝、待ち合わせの場所に彼はすでにいた。隣りに佇むのは、ジュリア・ヴェローチェ。挨拶もそこそこに、早速質問攻めにした。

彼の答えを整理するとこうだ。フリーランスのPR マンとして最近とても忙しくなってきた。けれどもフリーランサーの常で忙しくなればなるほど仕事はどこか流れ作業になっていく。万事が昔ほど刺激的ではなくなってきたらしい。

「なぜ、アルファ・ロメオを?」と聞くと、「とにかく刺激が欲しかった」との答え。そんな国産ブランドが中心で、最近ようやく輸入車にも興味をもった彼が思いだしたのは、飲むとイタリア車について熱く語る僕のことだったという次第……。

限定車は前席ヘッドレストも特別仕様。

納車された間もないが既にジュリアへ、これまで乗ってきたクルマとは違う何かを感じているらしい。人と道具という関係性を超えた、パートナー感を早くも抱き始めているようだった。

『ALFA ROMEO ITALIAN PHILOSOPHY』詳細はこちら

記事に関わった人々

  • 執筆

    西川淳

    Jun Nishikawa

    1965年生まれ。京都府在住の自動車ライター。スーパーカーなどの高額車、スポーツカー、クラシックカーといった“趣味のクルマ”が得意。精密機械工学部出身で、産業から経済、歴史、文化、工学まで俯瞰して自動車を眺めることを理想としており、中古車事情にも通じる。「永遠のスーパーカー少年」として知られている。
  • 撮影

    田中秀宣

    写真が好きで、車が好きで、こんな仕事をやっています。
    趣味車は89年式デルタ・インテグラーレ。

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