【オフロードではタフに、オンロードではしなやかに】トライトンはもうひとつの三菱フラッグシップ!

公開 : 2024.12.25 11:00

『三菱トライトン』はグローバルで年間約15万台の販売台数を誇り、三菱全体で約15%のシェアを占める大黒柱となる4WDピックアップトラックです。技術的にもデザイン的にも評価の高い理由を、佐野弘宗が解説します。

もくじ

三菱全体で約15%のシェアを占める大黒柱

世界的に高い評価を受けているデザイン

ラダーフレームは20年ぶりとなる完全新開発

三菱全体で約15%のシェアを占める大黒柱

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『トライトン』はある意味で、これが三菱のフラッグシップなのではないか……と思わせるクルマである。

もちろん、一般的な解釈での現フラッグシップは、『アウトランダーPHEV』になるだろう。アウトランダーPHEVは最新技術の粋を集めたプラグインハイブリッドとツインモーター4WDを組み合わせて、600万円台がメインとなる価格帯も現行最上級となる三菱の乗用車だからだ。

対して、トライトンは商用車登録の4WDピックアップトラックだが、グローバルで年間約15万台の販売台数を誇り、三菱全体で約15%のシェアを占める大黒柱でもある。

また、アウトランダーに採用されている『S-AWC』が、あのランサーエボリューションで培われてきた四輪制御技術だとすれば、トライトンの4WDシステム『スーパーセレクト4WD-II(SS4-II)』は、パリダカ(現在のダカール・ラリー)で7連覇を含む通算12勝を記録したパジェロ直系の技術だ。実際、トライトンは『チーム三菱ラリーアート』としてアジア・クロスカントリーにも参戦中である。

トライトンといえば、先々代にあたる初代モデルが2006年から2011年にかけて販売されていたことをご記憶の向きもあると思う。そんなトライトンが今回約12年2世代ぶりに国内発売された背景には、三菱の担当者によると「日本の三菱ラインナップにおけるアイコン」という期待もあるという。

あのパジェロに通じる硬派なオフロードイメージは「お客様のためだけでなく、三菱の社員や販売現場の士気のためにも大切」と考えられたのだそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    佐野弘宗

    Hiromune Sano

    1968年生まれ。大学卒業後、ネコ・パブリッシング入社。カー・マガジン等で編集作業に携わるうちに3年遅れで入社してきた後藤比東至と運命的な出逢いを果たす。97年、2人でモンキープロダクションを設立するべく独立。現在はモータージャーナリストとして「週刊プレイボーイ」「AUTOCAR JAPAN」「○○のすべてシリーズ」他、多数の雑誌、ウェブ等で活躍中。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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