【オフロードではタフに、オンロードではしなやかに】トライトンはもうひとつの三菱フラッグシップ!

公開 : 2024.12.25 11:00

世界的に高い評価を受けているデザイン

実際、トライトンの存在感はアウトランダーPHEVに優るとも劣らない。もちろん、全長5360mm(アウトランダーPHEVを60cm以上上回る)というピックアップならではの堂々たる体躯も、その要因のひとつではある。しかし、トライトンの存在感最大の理由はやはりデザインだろう。とにかく、『ビーストモード(勇猛果敢)』をコンセプトとするデザインは、説明するまでもなく、タフで力強い。

実際、トライトンのデザインは世界的に高い評価を受けている。世界でもっとも権威あるデザイン賞のひとつとされるドイツの『iFデザインアワード2024』の受賞を筆頭に、日本国内でも『2023年度グッドデザイン賞』を受賞。さらに、先日は日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025で『デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー』も獲得した。

今回連れ出したトライトンは、日本で2種類用意されるグレードのうち、上級となる『GSR』だ。ステアリングホイールはもちろん、シートやダッシュボードまで丁寧に張られたレザーとメッキパーツによる質感は完全な上級SUVレベル。しかも、電動調整やシートヒーター、9インチセンターディスプレイ、後席サーキュレーターまで備わる。

ただ、GSRより40万円以上安価な『GLS』でも、違いはシートや外観の仕立てくらいで、SS4-IIやタイヤサイズ、そして7つの選択肢を持つドライブモードを含めた走行性能、さらに先進安全性にまったく差がないのは良心的だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    佐野弘宗

    Hiromune Sano

    1968年生まれ。大学卒業後、ネコ・パブリッシング入社。カー・マガジン等で編集作業に携わるうちに3年遅れで入社してきた後藤比東至と運命的な出逢いを果たす。97年、2人でモンキープロダクションを設立するべく独立。現在はモータージャーナリストとして「週刊プレイボーイ」「AUTOCAR JAPAN」「○○のすべてシリーズ」他、多数の雑誌、ウェブ等で活躍中。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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