【ハンドリングに新しい思想を見た!】新型フォルクスワーゲン・ティグアンがさらなるプレミア感で登場

公開 : 2024.12.20 11:45

2019年以降、フォルクスワーゲングループ全体のモデルラインナップにおいて一番売れているモデルであるティグアン。フルモデルチェンジにあたり、デザインのプレミア感向上はもちろん、そのハンドリングに新しい思想を見たと大谷達也は分析します。

もくじ

明確な意図を持ってデザイン

ていねいに作り込まれたクルマ

ビビッドなハンドリングを生み出す方向性

明確な意図を持ってデザイン

AUTOCAR JAPAN sponsored by VW

一見しただけで「プレミアム感が強まった」ように思える、新型フォルクスワーゲン・ティグアン。

それは、ボディパネルの面精度をさらに高めるとともに、抑揚豊かで立体感溢れる造形を施した恩恵だろう。そのうえで、前後フェンダーの上部にシャープでエッジが効いたキャラクターラインを短く彫り込むことで、オーバーフェンダー的効果を強調。4輪がしっかりと大地を踏みしめる様子を印象づけている。

フロントの低い位置に冷却気取り入れ用の大きな開口部、高い位置にヘッドライトを左右に繋ぐガーニッシュ風処理を施した上下2段構えのシンプルなデザインは、実はリア側でも反復されていて、このティグアンが明確な意図を持ってデザインされたことを示している。

インテリアの質感向上にも目を見張るばかりだ。エクステリアと同じように、全体的にはシンプルかつ大胆な造形でまとめ上げられているものの、そこにピアノブラックのフェイシアやプレミアム感溢れるステッチを添えることで、クラスを越えたクオリティ感を表現。新型ティグアンを所有する歓びを、乗るたびに味わわせてくれる。

さらにいえば、大画面ディスプレイを採用したインフォテイメントシステムは操作ロジックを一新し、扱いやすさをさらに向上させているほか、トラベルアシスト、サイドアシストプラス、パークアシストプラスといった最新の運転支援システムが充実していることも、新型ティグアンの魅力といっていい。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大谷達也

    Tatsuya Otani

    1961年生まれ。大学で工学を学んだのち、順調に電機メーカーの研究所に勤務するも、明確に説明できない理由により、某月刊自動車雑誌の編集部員へと転身。そこで20年を過ごした後、またもや明確に説明できない理由により退職し、フリーランスとなる。それから早10数年、いまも路頭に迷わずに済んでいるのは、慈悲深い関係者の皆さまの思し召しであると感謝の毎日を過ごしている。
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。

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