日常のひとコマに彩りを 新型フィアット・ドブロとプロップスタイリストの共通点

公開 : 2024.12.19 15:00

走りと実用性を両立させる骨太な造り

普段の仕事でも愛車に様々な『プロップ』を積み込んで、いくつもの現場を駆け回っているという祐輔さん。さっそく大きな荷室を持ったドブロ マキシが気に入った様子。撮影の合間にもスライドドアを開けて中に乗り込み各部を入念にチェックしている。

「ラゲッジの大きなクルマなら色々ありますよね。でも自分が求めているのは広さだけじゃない。リアのゲートが大きく開くのもいいし、ガラスだけでも開くのは狭い場所で有効だと思います。

あと僕の場合クルマ好きなのでドライビングも犠牲にしたくないんです」。

時折ラゲッジスペースに積まれた花たちをミラーで確認しつつ、やさしくスムーズにドブロ マキシを走らせる祐輔さん。ディーゼル特有の力強さが印象的なようだ。

「このエンジンは走り出すと想像以上に静か。あとフロアがバタバタしないところも気に入りました。積載量が大きな仕事グルマって、荷物をあまり積んでいない時には逆に落ち着きがなかったりする。それだとプライベートでロングドライブに行く気にもならないし、積んでいるお花の水がこぼれたりすることもある。その点でもドブロは優秀です」。

商用車の流れをくむヨーロッパ車は、普通車よりも骨太な基本設計になっている。タフな作りが、『乗り心地の良さやドライビングの楽しさVS室内の広さ』という、一見相反するような要件を融合させているのだろう。そこには週末はもちろん、長いウィークデイを楽しもうよ! という思想も見え隠れする。

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    小川和美

    Kazuyoshi Ogawa

    クルマ好きの父親のDNAをしっかり受け継ぎ、トミカ/ミニ四駆/プラモデルと男の子の好きなモノにどっぷり浸かった幼少期を過ごす。成人後、往年の自動車写真家の作品に感銘を受け、フォトグラファーのキャリアをスタート。個人のSNSで発信していたアートワークがAUTOCAR編集部との出会いとなり、その2日後には自動車メディア初仕事となった。

新型フィアット・ドブロの魅力の前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事