【オールラウンダーを超越!】三菱デリカD:5シャモニーコンプリートパッケージは熟成された安心感
公開 : 2025.01.01 12:00
1969年デビューのデリカコーチをルーツに持ち、優に半世紀以上改良を重ねてきた『三菱デリカD:5』。使い勝手と共に進化し続けてきた走行性能を、人気の仕様シャモニーコンプリートパッケージで確かめた石井昌道が解説します。
もくじ
半世紀以上の歴史を紡ぐデリカ
ラフロードや雪道でも頼もしい走破性を持つオールラウンダーをミニバンで実現しているデリカD:5。
1968年にキャブオーバータイプのトラックであるデリカが登場し、その翌年に発売された乗用車タイプのデリカコーチがルーツとなる。その後、デリカスターワゴン、デリカスペースギアとサブネームをかえながら歴史を紡いできた。
個人的に思い出に残っているのは1994年登場のデリカスペースギアで、それまで武骨だった乗り味が快適になり、しかもパジェロと同じような悪路走破性を誇ることを体験して唯一無二の存在だということを強く認識した。
現行モデルのデリカD:5は2007年に登場。アウトランダーなどとプラットフォームを共有しながらも環状骨格構造のリボーンフレームが採用され、箱型のミニバンながら高いボディ剛性を確保。アプローチアングルなど対地障害角は本格SUVに近く、これまた悪路にめっぽう強い。
2019年にはビッグマイナーチェンジが行われ、最新の三菱デザインであるダイナミックシールドが採用され、インテリアも刷新。ディーゼルエンジンは改良によってトルクが増強され、トランスミッションは6ATから新開発の8ATとなった。予防安全装備のe-Assistが設定されたのも大きなトピックスで、フルモデルチェンジ並の内容だった。