【ハスキーボイスのおしゃれさん】三菱デリカミニ・シャモニーパッケージにキュンがとまらない

公開 : 2025.01.01 12:01

オンロードの乗り心地も◎

デリカミニの登場直後から、ドライブフィールの良さには注目していた。

まず着座位置が高めで、視界は360度全方位的に良い。パワステは重すぎず、手応えも確かで、トータルの運転のしやすさが魅力だ。

4WDモデルは、15インチの大径タイヤに専用のサスペンションでセッティングを施している。FF/4WDともに、雪道やぬかるんだ路面でのグリップや脱出を本気でアシストする『グリップコントロール』や、『ヒルディセントコントロール』が備わる。

特にこの『ヒルディセントコントロール』は、「雪道だけじゃなくて、街中の長い坂道で活躍します」と開発者が自信を見せていた。4WDの実力は、見た目以上にこだわった開発がされているのだ。

サスペンションのチューニングは、タイヤサイズの変更に伴ってオフロードの走行性能を配慮したセッティングを行っているのだが、実はこれが街中での乗り心地向上に貢献。荒れた舗装や段差もスルンと通過する。

スーパーハイト系の軽自動車は、安定性を重視して足下を固める傾向があるものの、デリカミニは硬いと感じさせぬバランスの良さとコーナリング性能を持ち合わせている。

以前の試乗会で砂利道も走行したのだが、スムーズなのはもちろん、乗り心地も丸く、快適さは保たれていた。

パワートレインは660cc直列3気筒ターボ+マイルドハイブリッド搭載モデル。決して速いクルマとは言いがたいが、凄く遅いわけではない。CVTの「ンゴォー」とか、ハスキーボイス系のエンジン音が外観を想起させて、愛おしさを感じる。

遠くの山々まで連れ出してみたいと思うとつい欲が出るけれど、見切りの良さと扱いやすさで街中でも十分楽しめる。デリカミニの『身近な相棒』感に、ますますキュンとした。

三菱デリカミニ 公式サイトを見る

記事に関わった人々

  • 執筆

    飯田裕子

    Yuko Iida

    免許を取るまではクルマにまったく興味がなかった女子だったが、山に囲まれた実家の近くは折しも峠ブーム。ドライビングやスポーツカーへの興味を抱くようになる。自動車メーカーでOLをしながら弟(飯田章)とレース活動をスタート。退職後「クルマ×人(中心)×生活」をテーマとするジャーナリストに。現在の愛車はポルシェボクスター(981)
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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