まだ見ぬ景色を見るために 本気で使えるSUVがここにある ジープ・コマンダー

公開 : 2025.01.30 11:05

コマンダーが見せてくれた光景

休憩を機に、少しの間だけリアシートに座らせてもらった。3列目シートを使わない場合の足元スペースは広すぎるほど。また一見平たく見える2列目シートの沈み込みも適度にあるので、快適に座っていられた。

高速を降りてからはナビを無視して面白そうにうねった山道に入り込んでみた。そこで感じたのはクルマ自体が軽いこと。ロールの速度もコントロールしやすく、タイヤに必要以上に頼っていない感じも理解できた。また、眠っている人を気遣いながら、それでもペースを落とすことなく山道ドライブを楽しめる点も今回発見したコマンダーの美点だ。

標高1441mの大門峠に着くと、路面にも雪が現れはじめるが、特に身構える必要がなかった。ドライブモードはサンド/マッド、スノー、オートから選べるが、本格的な圧雪路に踏み込むまではオートのままで充分なスタビリティーが確保できていた。

霧ケ峰高原の奥の方、美ヶ原へと続く道は日陰になるとワダチが深く、日なたは雪が解け黒い路面が見え隠れしていた。こんな時、路面状況を正確に把握できるアイポイントの高さがいつも以上にありがたいと感じた。雪道ドライブを堪能するためには『4駆とスタッドレス』だけでは不十分なのである。

車山の肩から眺める雪原のすばらしさを想像以上だった。厳しい真冬のタイミングでしか見られない景色を、思い立ったらすぐ仲間と、家族と見に行くことができるアドバンテージ。それでいて普段使いまでしっかりカバーできる包容力の持ち主でもある。

まだ見ぬ景色を見に行く人生には、コマンダーのような頼れる愛車が欠かせない。

テクノグリーンのボディが眩しい、優れた走破性と実用性を兼ね備えるコマンダー

木々の中に溶け込むような深い緑に塗られたコマンダー、『Commander Limited Techno Green』。サンルーフから注がれる光を浴びて、まだ見ぬ景色を探しに行こう。

『Commander Limited Techno Green』 詳細はこちら

ジープ・コマンダー 公式サイトを見る

記事に関わった人々

  • 執筆

    吉田拓生

    Takuo Yoshida

    1972年生まれ。編集部員を経てモータリングライターとして独立。新旧あらゆるクルマの評価が得意。MGBとMGミジェット(レーシング)が趣味車。フィアット・パンダ4x4/メルセデスBクラスがアシグルマ。森に棲み、畑を耕し蜜蜂の世話をし、薪を割るカントリーライフの実践者でもあるため、農道のポルシェ(スバル・サンバー・トラック)を溺愛。
  • 撮影

    神村聖

    Satoshi Kamimura

    1967年生まれ。大阪写真専門学校卒業後、都内のスタジオや個人写真事務所のアシスタントを経て、1994年に独立してフリーランスに。以後、自動車専門誌を中心に活躍中。走るのが大好きで、愛車はトヨタMR2(SW20)/スバル・レヴォーグ2.0GT。趣味はスノーボードと全国のお城を巡る旅をしている。

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