スズキ・ソリオ / ソリオ・バンディット
公開 : 2015.08.26 22:55
老眼の進行いちじるしい今日このごろ、新しいスズキ・ソリオの内覧会場に出向いてみると、ズラリと並んだ新型とこれまでのソリオの見分けがつかない。
帰っちゃおうかな。
取ってかえそうとするものぐさ太郎に虫が知らせる。
ーースズキ車のオーナーはスズキを乗り継ぐらしいよ。真新しさを追わず、これまでと変わらぬ使い勝手を求めるお客さんって実際多いんだし。徹底解説っていうなら、少しは頭使ってその辺掘り下げるくらいしなさいなーー
その少し頭を使うが最近もうできないの。
エクステリア
5ナンバー規格の上限よりはるかにコンパクトでありながら上背はミニバン並み。新型ソリオのシルエットが変わって見えないのは、老眼のせいでもなんでもなく、歴代ソリオのパッケージが好評だからだった。
その全長x全幅x全高は、3710x1625x1745mm。日産キューブと比較して全長が180mm短く、全幅は70mmも狭い。それでいて全高は95mmも高いときた。そんなクルマ、ほかにはない。
「ご主人が5ナンバー車をお探しで、奥さんは軽自動車をお好みというご夫婦にぴったりの中間サイズ」というのが売り文句。取り回すだけで納得のすこぶる清々しいサイズ感は、他社のモデルには存在しない選択だし、小さなクルマ造りに長けたスズキならではのパッケージングなのだ。
空力とスタイリングの面から全高を先代比で20mm下げたが、それ以外をほとんど変えなかったのは、こうした確かな意図があってのこと。
外観で新しくなった点は、ヘッドランプを切れ長にし、サイドからリアにかけてウェストを絞ったこと。派生モデルのソリオ・バンディットは、2段構えのLEDヘッドランプが与えられ、リア・コンビネーション・ランプを全面クリアレンズとし、リア・バンパーをワイド感あるに形状にしている。
しかし、もしも新型を一目で見分けたいならエンブレムに刻まれたあの青い字が手っ取り早い。