インテリア

車体寸法を先代並に抑えたなら、室内寸法はどうなるか。これが、あれもこれも拡大しているから面白い。

新型は、まず前席のシート間距離を150mmまで拡大し、センターウォークスルーが一層スムーズになっている。インパネ形状も高さ、奥行きをセンチ単位で縮小して前席間移動時にひざ前スペースが気にならなくなった。

加えて前後の乗員間距離まで55mm拡大し1080mmとなったから、どのシートへもスイスイ移動ができる。しばらくひとりで椅子取りゲームに明け暮れた。

後席の両側スライドドアは、開口幅が60mm広がり640mmに。それもボタン操作ひとつで電動開閉するだけでなく、新型では任意の位置で扉を止められ、簡単な荷物の出し入れや空気の入れ替えに重宝する。

インテリアの拡大は荷室にもおよび、高さで+40m、幅で+45mm、奥行きで+25mm広くなったほか、後席のショルダー部に操作レバーを設け荷室側からスライド操作できるようになった。

また、リアシートのリクライニング角は従来型の2倍にあたる56°まで拡大されている。ただただ拡大の2文字が続く仕様書を見ると、スズキを乗り継ぐオーナーの気持ちが理解できる。

装備

コンパクトが売りのソリオにあって、コンパクトカーらしからぬ唯一の点が装備面。

デュアルカメラ・ブレーキサポートは車両や歩行者を検知し、前方衝突警報、前方衝突警報ブレーキ、前方衝突被害軽減ブレーキアシスト、自動ブレーキを作動する安全装備。

これに加え、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発信お知らせ機能、エマージェンシーストップ・シグナル、クルーズコントロールが、セットでメーカーオプションに設定される。

ほかにも実用装備として、真上から自車を見るような全方位モニター(前方／後方ワイド、助手席側サイドの切り替え可能)、7インチ・メモリーナビゲーション、ETC設置可能インパネアッパー・ボックスを備え、運転席にはシートヒーター、後席ドアには引出し式のロール・サンシェードを装備する。

ボディ・カラーは6つの新色とバンディット用ブラック2トーン・ルーフを含む全12バリエーション。

価格はソリオが1,454,760円〜1,967,760円。ソリオ・バンディットが1,825,200円〜1,951,560円。

スズキの登録車と言えば、欧州メーカーを唸らせたスイフトを思い浮かべる人が多いだろう。しかし、2011年にソリオはスイフトの販売台数を抜き、それ以降も肩を並べている。独自のパッケージに新開発のシャシーとエンジンを与えられた新型ソリオの試乗記は、来月上旬にレポートできそうだ。