ミニ・クラブマン

公開 : 2015.09.25 21:40

シャシー

この新しいクラブマンに使われるプラットフォームは親会社であるBMWのFWD用UKLプラットフォーム。基本的にBMW 2シリーズに採用されているものと同じだ。

サスペンションは、フロントがシングル・ピボット・ストラット式マクファーソン、リアがコンパクトなマルチ・リンクと、ミニ3ドアや5ドアのハッチバック、そしてBMW 2シリーズと同様のレイアウトだ。ダンパーはフロントおよびリア・アクスルに3方向へのサポート・ベアリングによって分離されている。ダイナック・ダンパー・コントロールはコンフォートおよびスポーツに切り替え可能で、ダンパーの伸側減衰と圧側減衰の調整は電動のダンパー・バルブによって行なわれる。

装備される走行安定盛業装置(DSC)は、アンチロック・ブレーキ・システム、エレクトロニック・ブレーキフォース・ディストリビューション、コーナリング・ブレーキ・コントロール、ブレーキ・アシスト、スタート・アシスト、ブレーキ・ドライ、ブレーキ・フェイディング調整、ダイナミック・トラクション・コントロール、エレクトロニック・ティファレンシャル・ロック・コントロールが装備される。このDSCをオフにすると、エレクトロニック・ティファレンシャル・ロック・コントロールという電動無効化機能が作動する。これは、タイトなカーブでのフロントの片側のホイールスピンに対応して、もう片方のホイールに適切にブレーキが掛かるようにフロント・アクスルのディファレンシャルに働きかけるというものだ。

ステアリングは、サーボトロニック機能付きの電気機械式パワー・アシストを持ち、ブレーキはフロントがベンチレーテッドの4輪ディスクだ。

インテリア・装備


インテリアは、ダッシュボード・センターに丸型のインフォテインメント・システムを持ち、ドライバーの正面にスピードメーター/レブ・カウンターが配置されたミニのトラディショナルなデザインを引き継いでいる。中央のインフォテインメント・システムの周りにはLEDランプが組み込まれ、そこにインフォテインメント情報、車輌情報、電話、ナビゲーションなどが組み込まれる。更にその下に、空調のコントロール・ボタンがレイアウトされる。

インテリアで特徴的なのは、255の色調と12段階の明るさを選択できるアンビエント・ライトだ。これはインフォテインメント・システムまわりのLEDも含めて、室内をイルミネーションするライト。もちろん、実用的なものではないが、夜間のインテリアを魅力的に演出するものだ。

ドアのインナーは、楕円形のトリムがスピーカーとドア・ノブを覆うデザイン。同様にライニングの化粧板がリアまで連続的に伸ばされることにより、前後の視覚的な繋がりを演出している。

運転支援システムとしては、ステアリングコラムの上部に取り付けられあたヘッドアップ・ディスプレイ、スピード調整機能、歩行者や他の車両との衝突予知機能を搭載したドライビング・アシスタント、走行ビーム補助、交通標識認識、パーキング・アシスト、リア・ビジョン・カメラなどが用意されている。

なお新しいクラブマンの価格だが、クーパーが3,440,000円、クーパーSが3,840,000円と発表されている。


▶ 海外初試乗 / ミニ・クラブマン・クーパーS

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