インテリア

スエード調に仕上げた運転席に腰を沈めると、ブラックを基調にしたインテリアのなかに、金属調のガーニッシュが水平に広がる。若々しくて、目を引く外装に対して、車内はぐっと落ち着いたトーンに抑えたのだ。

ステアリングは上下・前後の調整式で、パドルシフトを備える。アダプティブ・クルーズ・コントロールの設定ボタンをステアリング右側に、オーディオ操作のスイッチを左側に割り当てた。

回転計と速度計はアナログ式で、その間にマルチインフォメーション・ディスプレイを装備。平均燃費および平均車速、クルーズコントロールの設定などを表示できる。

室内長1960mm、室内高1265mm、前後乗員間距離774mm。

ホイールベー2500mmの車体にこれだけのパッケージを与えながら、荷室容量は375ℓを確保。シートアレンジとラゲッジボードの配置にバリエーションをもたせ、フロアをフラットにしたり、床面を下げて広さを優先することができる。

装備

ボディカラーについては、新色アトランティス・ターコイズ・パール・メタリックは、ブラック2トーン・ルーフ(43,200円)を組み合わせることができる。車体色は、これにギャラクティック・グレーメタリック、コスミック・ブラックパール・メタリック、クールホワイト・パールをくわえた全4色を設定。

インテリアでは、4WD車に2段階調整可能な前席シートヒーターと、後席ヒーターダクトを装備。また、全車にラゲッジルーム・ランプ、アクセサリーソケット(インパネ／ラゲッジサイド)、ラゲッジフックなどを装備し、アウトドアを含めた実用機能を充実させた。

安全装備では、レーダー・ブレーキサポートⅡを標準装備とし、前方衝突警報ブレーキ機能を追加し、自動ブレーキの作動可能域を広げた。これにくわえ、アダプティブ・クルーズ・コントロールを標準装備とし、長距離移動時の快適性を高めている。

価格は、FFモデルが2,127,600円。4WDモデルが2,343,600円。

日本に先行して、欧州ではビターラとしてすでに公道を走り出した新型エスクード。生産はハンガリーのマジャール・スズキで行い日本に輸入する形式なので、SX4 S-クロスと同郷だ。セールスは好調で、とりわけイギリスでスズキは販売を伸ばしている。日本で設計したものを、欧州で生産し、輸入してまで日本市場へ導入する手間のかけぶりは、まだ様子見のようでもあり、今後の展開への足がかりのようにも思える。