メルセデス・ベンツGLC
公開 : 2016.02.09 21:55
シャシー
さて、前項のつづき、シャシーの話である。こちらにもアルミニウム製のコンポーネントを採用。当然シャシーを軽くする。
メリットはそれだけではなく、乗り心地までよくする。バネ下重量が軽くなっていることが理由である。その足元に関しては以下でポイントを押さえる。
GLCの足元を語るうえでキーワードになるのは ‘アジリティ・コントロール’ だろう。ダンパー内のオイル流量を変化させ、減衰力を調整。
サスは4リンク式だ。リンク機構とストラット式スプリングを独立させることでサスペンションの動きをコントロールしやすくなる。
キャンバー角の自由なセッティングが可能になることでコーナリング時のグリップが向上。リアは、伝統のマルチリンク・サスペンションを進化させた。
ドライブ・モードは5つ。センターコンソールの専用コントローラーを操作するだけで、エンジン、トランスミッション、ステアリングの制御が変わる。
パワートレイン
GLCに組み合わされるエンジンは211ps、35.7kg-mを発揮する2.0ℓ直列4気筒ターボ・エンジン一択となる。
トランスミッションには、内製の9速9G-トロニックを組み合わせた。1つのギアが受け持つ速度域が狭くなるため変速ショックとエンジン回転数の上昇が抑えられ、 静粛性と燃費の両方を高いレベルで実現した。
先代GLKの3.5ℓV6エンジンと比べて大幅にサイズを小さくしたことにより燃費は13.4km/ℓと約15%向上させながら最大トルクはほぼ同等の値を確保している。
また、最新の全天候型フルタイム4輪駆動システムを搭載している。トルクを前33%、後ろ67%で配分し、天候や路面に左右されにくいのが特徴だ。